先日、雑誌『日経トレンディ』(日経BP社)が選ぶ「2015年ヒット商品ベスト30」が発表されました。医学部入試に関係のあるものがないかと考えながらみたところ・・・。
2016年度 東京女子医科大学の推薦入試
医学部最新受験情報 合格する勉強法 2015年11月13日
東京女子医科大学の推薦入試(一般公募制)が11/18(水)・19(木)に実施されます。
東京女子医科大学推薦入試
東京女子医科大学の推薦入試(一般公募制)の定員は、約20名となっています。
評定平均が4.1以上の現役生が対象となります。もちろん、女子しか受験でません。
選考方法は、書類審査、適性試験、個人面接、小グループ討論です。
2015年度の推薦入試(一般公募制)の結果は、定員約20名に対して志願者58名、総合格者21名となっており、実質合格倍率は2.7倍でした。一般入試の倍率は9.9倍でした。
適性試験は何が出題されるのか?
2015年度にメディカルラボの生徒で東京女子医科大学の推薦入試(一般公募制)を受験した人達の「受験レポート」の一部をまとめてみました。
適性試験の内容は、「文章・データ等を示して読解・分析・判断および記述の能力を評価」となっています。
試験時間は150分。
「文章」は、「言語系」の問題として出題され、大問10題にそれぞれ小問5題、合計50題。文章を読み、設問に書かれている内容と「正しい・違う・判断できない」のいずれかを選択します。
「データ」は、「非言語系」の問題として出題され、大問10題にそれぞれ小問5題、合計50題。2015年度は、酵素飽和度、細胞液中の細胞数、カロリー計算、自動ドアの仕組み、カードを選んでできる整数、図形(面積・角度)などが出題されています。計算はそれほど複雑ではないようですが、ひらめきが必要な問題もあります。
とにかく一般入試で出題される内容・形式とは違います。例えば、就職試験で行われる「SPI」や「GAB」などの対策問題集は書店で販売されているので、事前にこれらで演習を積むことで、東京女子医科大学の適性試験の対策となります。
面接試験は何を注意すれば良いのか?
面接試験は個人面接で実施されます。試験時間は約10分、面接官は3人。2015年度に関してメディカルラボで受験した生徒達の話をまとめると、次の通りです。
主な質問内容:
推薦書や調査書、自己評価書に書かれている内容からの質問が多いようです。下記は質問内容の一例です。
●なぜ東京女子医科大かの理由
●志望理由
●高校時代のこと(成績・部活など)
●趣味
●地域医療
●周りにいる医師のこと
●最近、興味のある医療ニュース
など。
医学部では、唯一の女子大です。「なぜ東京女子医科大学なのか?」は、きちんと返答できなければなりません。創立者である、吉岡彌生先生のことも少しは調べておいた方がよいと思います。
小グループ討論
形式は、試験時間(討論)が70分、面接官3人、チューター1人(進行役)、受験者6人で実施された。
最初は全員が自己紹介(全員で約10分)→プリントが配布され、文章を読む→討論(約70分)→最後に自分の意見を発表。
適宜、チューターが受験生に質問をして、討論を進行していく。
討論のテーマ(配布されるプリントの文章)は、グループによって違う。例えば2015年度は「避難所・仮設住宅へのペット持ち込み」や「駅での車掌さんの対応とタクシー運転手の対応」など。
2016年度 兵庫医科大学の推薦入試
医学部最新受験情報 合格する勉強法 2015年11月12日
兵庫医科大学の推薦入試が11/15(日)に実施されます。
兵庫医科大学推薦入試
兵庫医科大学の推薦入試の定員は、一般公募制は約10名、地域枠は5名以内となっています。(2015年度の一般公募制の定員は15名でしたが、2016年度から5名減の10名になりました。)
一般公募制:全日制普通科で、評定平均値がそれぞれ4.0以上の現役生。
地域枠:兵庫県内の全日普通科高校に在籍または卒業し将来は当該地域で地域医療に貢献する人。評定平均は、現役生は4.0以上、1浪は4.2以上。
選考方法は、書類審査、基礎学力検査(英語・数学・理科)、小論文、面接です。
基礎学力検査となっていますが、決して基礎レベルからの出題ではありません。昨年の生徒が受験した後に書いてくれた2015年度「受験レポート」から簡単に解説します。
英語は、比較的、時間に余裕があったようです。2014年度は自由英作文の出題がありましたが、2015年度は出題されていません。
数学は60分の試験時間で、数ⅠAⅡBの範囲から12題が出題されており、解答時間が足りなかった人が多かったようです。
理科は物理・化学・生物から2科目選択です。どの科目も分量が多いようです。2015年度については、物理は「原子物理」から出題をされており、勉強をしていなければ解答できなかったと思います。化学は理論と無機中心の出題で、計算量が多く複雑でした。生物は、考察問題も出題され、また記述・論述の分量も多いです。
面接試験は何を注意すれば良いのか?
面接試験は個人面接で実施されます。2015年度に関してメディカルラボで兵庫医科大学の推薦入試を受験した生徒達の話をまとめると、次の通りです。
面接官は3名で、生徒の話だと圧迫面接ではないようなので、元気よくハキハキと答えることが大切だと思います。
主な質問内容:
推薦書や調査書に書かれている内容からの質問が多くを占めるようです。下記は質問内容の一例です。
●医師をめざした理由
●兵庫医科大学を志した理由
●出身高校のこと(部活など)
●趣味
●地域医療
●最近、読んだ本
●医療以外のニュース
●(女子受験生の場合)医師として続けていく覚悟はあるか
など。
2016年度 埼玉医科大学の推薦入試
医学部最新受験情報 合格する勉強法 2015年11月11日
埼玉医科大学の推薦入試が11/15(日)に実施されます。
埼玉医科大学推薦入試
埼玉医科大学の推薦入試の定員は約10名となっており、一般公募と指定校を合わせての人数です。
一般公募制:評定平均は4.0以上で、数学・理科・外国語の平均値がそれぞれ4.0以上の現役生・1浪生。
指定校制:埼玉県内の一部の高校に通知。評定平均が3.8以上で、数学・理科・外国語の平均値がそれぞれ3.8以上の現役生。
2015年度の結果を見ると、志願者は45名で合格者は12名でした。
選考方法は、推薦書、適性検査Ⅰ(英語・理数系分野)、適性検査Ⅱ(小論文)、面接です。
「英語」は試験時間に対して分量が多く、一般入試では出題されない『自由英作文』が出題されます。2015年度は「ストレス」に関する英文を読み、40語の英語での要約と100語の自由英作文で解答しなければなりませんでした。
「理数系分野」の問題は、数学は必須解答、理科は物理・化学・生物から2科目選択です。数学は、ⅠAⅡBの範囲から出題されますが易しくはありません。理科は、教科書をきちんと学習していれば解答できると思います。
数学と理科の問題と解答用紙は、1冊にまとめられた冊子になっています。
小論文は60分で、4つの違う文章が出題されています。2015年度の内容は、「コレラ(感染症)」「睡眠について」「ソクラテス」「読書と旅」に関してでした。
設問内容は、文の要約や自分の考えなどを書かなければならず、圧倒的に時間が足りないと思います。
面接試験は何を注意すれば良いのか?
面接試験は個人面接で実施されます。2015年度に関してメディカルラボで受験した生徒達の話をまとめると、次の通りです。
面接官は5名なので、少し圧迫感を感じるかもしれませんが、生徒の話だと面接官はみな優しく穏やかな人が多かったようですので、心配しなくても良いと思います。
主な質問内容:
志望理由書や調査書に書かれている内容からの質問が多くを占めるようです。志望理由書に関しては、もう一度、何を書いたか確認をしておいてください。下記は一例です。
●自己PR
●医師の志望理由
●高校時代のこと(部活や生徒会など)
●浪人時代のこと
●医師でなければ、何になりたいか
●(女子受験生の場合)女性医師が働きやすくなるための国や行政の対応
など。
マッチングによる受験校選定とは? 《国公立大学編》
合格する勉強法 2015年11月08日
前回10/6(金)のブログでは、「マッチングによる受験校選定」の私立大学編をお伝えしました。今回は、国公立大学を例にとってお伝えします。
近畿大学のC方式(センター利用)について
医学部入試の第一歩 2015年11月08日
これまでも多くの志願者を集めていた近畿大学のC方式入試。2016年度から募集人員や2次試験の導入など大きな変更点があります。
マッチングによる受験校選定とは? 《私立大学編》
合格する勉強法 2015年11月06日
前回のブログでは、「マッチングによる受験校選定」の概要をお伝えしました。今回は、イメージしやすいように、具体的に私立大学医学部を例にとってお伝えします。