先日、雑誌『日経トレンディ』(日経BP社)が選ぶ「2015年ヒット商品ベスト30」が発表されました。医学部入試に関係のあるものがないかと考えながらみたところ・・・。
志望者動向や面接試験に影響を与える?
毎年11月に発表される恒例の「2015年ヒット商品ベスト30」のトップ3は次の通りです。
①北陸新幹線
②火花
③インバウンド消費
①北陸新幹線の開通が、受験生の移動を容易にすると言われています。例えば、新幹線を利用することで、石川県の受験生が東京の大学を受験しやすくなりました。関東の大学は、受験生を確保するために金沢や富山で積極的に大学説明会を実施しています。
また、昨年末ころから北陸新幹線開通に向けて、金沢や富山を特集したテレビや雑誌などを頻繁に目にした人も多いと思います。この宣伝効果もあってか、金沢のイメージアップにつながり、今年の1~2月の入試時期に北陸新幹線は未開通にもかかわらず、金沢医科大学の志願者数は大幅増となりました。一般入試だけを見ても、2939人→3393人と前年比115%と大きな増加です。
2016年度は既に新幹線が開通しています。金沢医科大学の一般入試1次試験は1/21(木)に実施されます。順天堂大学と試験日が重複しますが、受験層が違うためにうまく棲み分けができると思います。金沢医科大学は、これまで通り東京で1次試験を行いますが入学後のことを考えると、より一層、志願者が増加しそうです。
②の『火花』はお笑い芸人である又吉直樹さん著書のタイトルで、芥川賞受賞作品です。もし既に読んでいたら「最近読んだ本で印象に残った本は?」の面接官の質問にうまく返答できるかもしれません。『最近、読んだ本で印象深いものは?』は、面接試験でよく質問される内容です。
③この場合の『インバウンド』は、海外から日本への観光客を指す言葉です。連日、マスコミで取り上げられる中国人観光客の‘爆買い'は、インバウンドの代表的とも言えます。
医学とどのように関係があるかと言うと、しばしば耳にする「医療ツーリズム(医療観光)」との関連です。将来的にアジアを中心に世界各地の富裕層へ日本の高度な医療技術を売り込もうとうするものです。既に「成長戦略」として閣議決定されたうちの1つとして「医療ツーリズム」を推進していくこととなりました。
メディカルラボでも、このことを意識して『米国メディカルスクール&メディカルセンター視察研修旅行』を実施します。
訪問場所:ロサンゼルス、サンディエゴ
研修場所:UCLA メディカルスクール&メディカルセンター、UCSDメディカルスクール&メディカルセンター
期間:2016年2月11日(木)~17日(水)
詳しくはメディカルラボ本部(電話:052-551-2108)担当の山本雄三まで、お問合せください。
下記は、『米国メディカルスクール&メディカルセンター視察研修旅行』のパンフレットから一部抜粋。