医学部入試の特徴は他学部にはない「面接試験」や「小論文試験」が試験科目にあることです。
『入試に出る医系用語』では、その時々に新聞やテレビなどで取り上げられた医系用語を中心に取り上げます。
「AI(人口知能)と医療」の関係
医学部の面接試験や小論文試験は、受験する大学によって内容に傾向があります。医学部を受験する皆さんは、日頃から新聞やテレビなどのニュースに関心を持っていることと思います。特に時事問題は、面接や小論文でテーマになりやすく、2017年度だと『AIと医療』に関する内容は、多くの大学で出題されました。例えば、面接試験で「最近の気になるニュースは?」と質問されることもあります。
そして、ここ1年間はAIに関する書籍も数多く出版されており、2045年には『AIが人間の脳を超える』と予測されており、『2045年問題』や『シンギュラリティー(技術的特異点)』という名称で語られています。もちろん医療の現場にも、今まで以上にAIが導入されます。そこで、昨年以上にAIについては頻出用語となることが予想されます。
『AIと医療』については、メディカルラボで毎年発行している「2018年版医系用語集」に掲載されている記事をご覧いただき、自分なりの考えをまとめておきましょう。
「コンピュータ技術の進歩によりAI(Artificial Intelligence:人工知能)が急速に発達し、各分野での活用が検討されている。膨大なデータの処理を得意とするAIは、医療分野でもその活用が大いに期待される。研究が進んでいる事例として、がん患者の遺伝子データからがんの発症に関連する遺伝子変異を選び、その変異を標的とする治療薬を提示する(東京大学医科学研究所)、論文情報や臨床データを蓄積したAIと医師が対話して病名候補を探す(自治医科大学)などがある。厚生労働省は、AI開発を進めるべき重点領域として、ゲノム医療、画像診断支援、診断・治療支援、医薬品開発、介護・認知症、手術支援の6領域を挙げている。」
面接試験も小論文試験も、受験する大学の傾向に合わせた対策をすることが、何よりも大切です。まずは過去の出題内容を確認しましょう。また、模擬面接や自分の手で小論文を書いてみて、先生などの第三者からのフィードバックを受けましょう。
さあ、医学部をめざして頑張りましょう!