関西医科大学の推薦入試(一般公募制)の2次試験が11/22(日)に実施されます。
関西医科大学推薦入試
関西医科大学の推薦入試(特別枠)の定員は、10名となっています。
全体および6教科(外国語・数学・理科・国語・地歴・公民)の評定平均値がともに4.0以上の現役生で、卒業後は本学で初期研修を行い専門研修後に本学の指定する医師不足地域医療科に10年以上勤務しなければなりません。
選考方法は、(1次)書類審査、(2次)適性試験、小論文、個人面接、グループ面接です。1次試験は書類審査となり、合格した受験生のみ11/22(日)の2次試験を受験します。
2015年度の推薦入試(特別枠)の結果は、定員10名に対して志願者58名、総合格者10名でした。
小論文は何が出題されるのか?
2015年度にメディカルラボの生徒で、関西医科大学の推薦入試を受験した人達の「受験レポート」の一部をまとめてみました。
小論文のテーマは「子供の死ぬ権利」で、『安楽死』についての資料を読んで、次の2つの問に答える問題でした。
①子供へ死ぬ権利を与えることについてのあなたの考え。
②末期癌で苦しんでいる子供について、あなたがその親から安楽死の相談をされたときの対応。
安楽死についての基礎知識が必要なことは言うまでもありませんが、その上で自分自身が医師としてどのように考えるかを書かなければなりません。
2014年度は、「女優のアンジェリーナ・ジョリーさんの乳房切除」に関する問題でした。2012年度は、「21世紀に生きる人間の自由と責務」、2011年度は「個人の行動と人間関係」など、医療を含めた様々なことがテーマになっています。
面接試験も含めて、ある程度の医療知識は必要ですが、その上で自分が医師として、ひとりの人間として、どのように考えるかを小論文として解答用紙に書かなければなりません。
その面接ですが・・・
個人面接試験
試験時間:約10~15分
面接官:3人
質問される内容:自己推薦文や調査書に書かれている内容からの質問が多くを占めるようです。
●本学を志望した理由
●なぜ推薦入試を受験したか
●いつ頃から医師をめざしたか
●将来、何科(内科など)をめざすか
●医師不足の現状
●高校時代の部活のこと
●高校時代の成績
※自己推薦文に『救命医』のことを書いた場合は、『救命医』のことを質問されています。
集団討論
試験時間:約45分
面接官:3人
受験者:8人
討論のテーマ:「電子書籍の是非」
別室で課題文が配布され、読む時間を10~15分ほど与えられた後に、試験官が受験生を4人ずつ、「賛成」と「反対」2つのグループに分けます。別室に移動して1人ずつ名前や高校名を言った後に、それぞれ「賛成」「反対」の立場で討論を行います。最後に、それぞれの意見を述べて終了です。
2014年度のテーマは、「秋入学についての是非」、2012年度は「延命治療の是非」について、同じように2つのグループに分かれて討論をするものでした。
試験官から勝手に「賛成」「反対」を決定されるため、自分の本意とは反対の立場で討論しなければならないかもしれません。自分の立場(賛成か反対か)を忘れずに、自分の意見を言うことがもとめられます。
面接官は頭の柔軟さを求めていると思うので、別室で課題文を読む際に、「賛成」と「反対」の両方の意見を考えておく必要があります。