「私立大医学部は学費が高いので、子供は国公立大しか考えられない!」と考えている保護者の方はいらっしゃいませんか?
それを決定するのは少し待ってください!
『地域枠』で入学すれば学費は下がる!
「地域枠」という言葉をご存知でしょうか?保護者が受験生の時代には存在しなかったと思います。
各大学が「一般入試」や「推薦入試」などの区分に加えて、医師不足を解消することを主な目的として、卒業後の一定期間を都道府県や大学の指定する地域や病院などで勤務することを条件とした入試区分を「地域枠」と言います。
2006年頃から幾つかの大学で「地域枠」での募集が始まり、2016年度は国公立大で全定員の約16%、私立大で約10%の受験生が地域枠で入学しています。
「地域枠」は、卒業後の条件があることに加えて、出身地や出身高校の制限もあることから、一般入試などと比較すると志願者が少なくなるという利点があります。
もう1つは、学費も「奨学金」や「修学資金」として貸与されることになり、卒業後に一定の条件を満たすことで返還免除となります。貸与額は大学により異なりますが、該当地域の都道府県が貸与する場合は大きな金額となります。(「地域枠」でも、学費が下がらない大学もあります。)
2016年度に医学部を新設した東北医科薬科大学(A方式)は、修学資金として3,000万円を貸与することが、話題となりました。
自治医科大学は、地域枠入試の先駆けです。産業医科大学、防衛医科大学校も卒業後の制限が設けられます。これらの大学も卒業後の条件を満たすことで貸与された学費は返還免除となります。
各大学は、都道府県とタッグを組んで「地域枠」「修学資金枠」「奨学金」など、多種多様に準備をしています。
2016年度につきましては、『2016年度用全国医学部最新受験情報』に掲載したこちらをご覧ください。
2017年度につきましては、2016年10月1日に発行予定の『2017年度用全国医学部最新受験情報』に掲載予定です。
ここで述べたことを考えれば、もしかすると志望校が変更となったり、受験校が追加になるかもしれません。
次回は具体的な大学や出願資格、卒業後の条件などについてお伝えします。
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