2016年度から大学受験は新課程入試で実施されます。旧課程履修者(2浪生以上)の受験生は少し注意が必要となります。メディカルラボでは、旧課程履修の生徒に対して、2015年度4月からの授業については、そのことを意識した授業を行っています。
旧課程履修者には注意が必要!
2016年度入試は全て新課程から出題される
2015年度入試は、新課程入試1年目の年でした。旧課程で学んだ受験生が入学試験で不利とならないように、経過措置が取られました。センター試験については、数学と理科(物理・化学・生物・地学)で新課程用と旧課程用の2種類の問題が用意されました。また、ほとんどの国公立大学2次試験と私立大学では、新課程と旧課程の双方の履修者にとって不利とならないよう、共通範囲からの出題や選択問題などの対応が行われました。
しかし、2016年度からはほぼ全ての大学で入試問題の全てが新課程の範囲から出願されます。旧課程履修者である2浪生以上の受験生は注意が必要となります。ご存知のように医学部は社会人を含めて、2浪生以上の志願者が最も多い学部です。
何に注意をすれば良いか?
数学は新たな分野が追加された
特に数学と生物は内容が変わりました。大きな例として、数学は「数学C」の科目がなくなり、当然、数学Cで頻出の「行列」が無くなりました。かわりに「複素数平面」や「合同式」が加わりました。特に「複素数平面」は「行列」にかわり頻出となる可能性があります。「複素数平面」がどのような形で出題されるのかが気になります。
生物は旧課程履修者には特に要注意!
生物は、「アミロプラスト」「DELLAタンパク質」「フィトクロム」などの新たな生物用語が約350語も追加されました。また、旧課程の教科書では[研究課題][発展]に記載されていた内容が、教科書本編に移るなど質・量ともに難しくなりました。
メディカルラボの生徒で旧課程履修者は、4月から新課程との違いを説明しながら授業を行っています。全ての授業が個別カリキュラムに沿った完全個別授業であるためか、スムーズに授業が進んでいます。
物理も要注意!
旧課程でも『原子』分野は教科書の最後の章に掲載されていましたが、選択分野であったために大学によっては『原子分野を除く』としていた大学が多くありました。ところが、新課程になり『原子』分野は必須化されたことにより、新課程入試では出題される可能性が出てきました。
受験する大学の募集要項で、物理の出題範囲を確認が必要となります。
当然、旧課程で『原子』分野が頻出していた大学(多くの国公立医大、岩手医科大、埼玉医科大、慶應義塾大、東京医科大)では、より注意が必要となります。
化学も要注意!
旧課程では選択分野だった「高分子化合物」。新課程では必須となりました。これまでも私立大学の医学部では、多くの大学で頻繁に出題されていましたが、以前は選択分野ということで、授業では扱わない高校もありました。過去に出題していた大学はもちろんですが、それ以外の大学でも出題される可能性があります。
もしメディカルラボ以外の旧課程履修者で、新課程の対策が十分でない方は、メディカルラボ校舎までご相談ください。