37年ぶりに仙台に新設される東北医科薬科大学の医学部。10/2(金)のブログでメディカルラボで実施した同大学の説明会の内容をお伝えしたところ、大きな反響がありました。ようやく「学生募集要項」が配布開始となったので、みなさまが一番気になるであろう『修学資金制度』に関して特集します。
B方式の修学資金制度は、注意が必要!
東北医科薬科大学の一番の目玉が、修学資金制度であることは前回のブログでお話しました。もう一度、次の表をご覧ください。
まずは、『修学資金枠』は、‘地域枠'ではありません。ということは、一応、全国の受験生が対象となります。しかしながら、「B方式」は、注意が必要です。
「B方式」は宮城県以外の東北5県(青森県・岩手県・秋田県・山形県・福島県)で、定員は20名です。
修学資金の金額は、①「本学の修学資金:1500万円」+②「各県の修学資金:約1100万円~」となっています。
①の1500万円は東北医科薬科大学が負担をします。つまり「B方式」に合格すれば1500万円は貸与されます。しかし、②に関しては各県により対象や定員数、貸与金額が違います。
気になる各県ごとの②「各県の修学資金:約1100万円~」についてお伝えします。今回は、「青森県」と「岩手県」の2件に関してです。
■青森県[青森県医師修学資金]
対象者:青森県出身者(詳細は「学生募集要項」をご覧ください)
貸与額:11,082,000円(6年間)
定員数:3名
出願時期:4月上旬
■岩手県
[岩手県市町村医師養成修学資金]
対象者:全国の医学生(岩手県出身者優先)
貸与額:22,000,000円(6年間)
定員数:15名
出願時期:3上旬
[岩手県医療局医師奨学資金「一般枠」]
対象者:全国の医学生(岩手県出身者優先)
貸与額:21,600,000円(6年間)
定員数:12名
出願時期:3月上旬
ここがポイント!
「B方式」の岩手県修学資金[市町村医師養成修学資金]に合格したら、①1500万+②2200万円=3700万となり、正規の学費3400万円を上回ることとなります。これだと、国公立大学で学ぶよりも、圧倒的にお得です。
「青森県」は、青森県出身者、「岩手県」は、岩手県出身者を優先となっています。次回、お伝えする「秋田県」「山形県」「福島県」は、『全国』を対象にしています。
「B方式」で出願する場合には、1県または複数県を選んで出願できます。複数県の場合は、希望順位をつけてください。
「B方式」は、入学後に各県(宮城県以外)の修学資金制度に、上記の出願時期までに応募をしなければなりません。
※この情報は、H27年度の実績で、H28年度に関しては見直しの可能性もありますので、詳細などは各県へお問合せください。
次回は、残りの秋田県・山形県・福島県について、ご説明いたします。