昔から「夏を制するものは、受験を制す」と言われています。受験生にとって夏休みは、1年のうちで自由に使える時間を一番確保できる期間だと思います。
前回に続き、夏休みの勉強のやり方や、注意すべきことをお伝えします。
高1生・高2生の夏休み、何に注意して勉強をするのか?
これまで多くの高1・2生を見てきた経験から、現役合格を成し遂げた先輩達が、どんなことに注意をして夏休みに勉強をしたのかをご紹介しています。
①苦手科目・苦手分野の克服
②英語・数学の重点学習
③予想以上に大切な国語の学習
昔も今も現役で難関大学へ合格した人達の多くは、ほぼ同じ行動をしています。
今回(その2)では、「②英語・数学の重点学習」「③予想以上に大切な国語の学習」について、少し解説を加えてご説明します。
英語・数学の重点学習
数多くの生徒の担任をしましたが、英語と数学を得意科目にしている人は、現役で合格する可能性が高いです。英語と数学は、’積み重ね科目’と表現されることがあります。暗記科目とは違って、基礎から理解をしていかないと、先に進むことができないということは容易にわかると思います。当然、これらを苦手科目にすると非常にたいへんなことになります。浪人生をみていると、特に数学で苦労をしている人が多いようです。
英語や数学が得意科目ならば、難度の高い問題にチャレンジしたり、自分で先取り学習をして高校の授業を復習代わりにするなどできれば、日々の勉強に余裕が持てます。
また、国公立大2次試験や私立大の約30%は、英語と数学の配点比率が理科などと比較すると高くなっており、文字通り’英語・数学の重点学習’が必要とされます。
予想以上に大切な国語の学習
国公立大学志望者や推薦入試で医学部合格を考えている人は、国語の学習も忘れてはなりません。国語はセンター試験のみで必要となる人が多いため、高1生のうちに苦手科目になっても気にしない人も多いようです。
2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | |
国語の 平均点 |
98.67 | 119.22 | 129.39 | 106.96 |
仮に国語が苦手な人で、センター試験の国語で100点しか得点できなかったとします。この場合は、国公立大学医学部の合格はかなり難しくなります。
国公立大医学部の志願者は、センター試験を5教科7科目900点満点で受験をしますが、医学部に合格するには、センター試験での得点率は85%以上、つまりは765点ほど必要となります。このうち、国語で100点を失うとすると、900点-100点=800点となり、国語以外の教科・科目で765点を取るためには、35点の失点しか許されなくなります。これはとても難しいかもしれません。
高1・2生の頃からしっかり対策をしておけば、センター試験の問題レベルから考えると、85%以上得点することは十分に可能なことです。
現代文、古文、漢文が苦手な人は、この夏に予備校などで基礎レベルからの授業を受講することをお薦めします。
メディカルラボの夏期講習
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完全個別授業で、苦手な分野に絞った授業を受講できます。センター試験でのみ国語が必要な場合と、そうでない場合に分けた授業を行うことで、ムダの無い効率的な授業を行えます。
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