前回(その2)では、医学部の「面接試験」で求められることをお伝えしました。
今回は、面接試験の中で、面接官から具体的に質問される内容についてまとめてみました。
医学部「面接試験」で質問される内容
前回(その2)で、医学部の面接試験は他学部とは違い、「医学部入学≒医師≒就職」であり、医師の仕事が命にかかわるために、面接試験が非常に重要視されることを説明しました。
では、どのような内容を質問されるか?大きく分類すると次の2つになります。
①ある程度の知識(主に医療関連)が必要でそのうえで自分の考えを述べるもの
②一人ひとりの答が違うもの・正解がないもの
①は、例えば「地域医療」「少子高齢化」「認知症」「安楽死」「臓器移植」「再生医療」など、新聞やテレビのニュースとして取り上げられることが多く、かつ、これから医師になろうと考えている人は、日頃から関心を持っていなければならないことです。
ここ最近は、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥先生や大村智先生、大隅良典先生など、医学部と密接に関係するニュースも多く、面接試験の際に質問をされるかもしれません。
これらは、最低限度の内容把握ができた上で、かつ、与えられたテーマに対して自分自身がどのように考えているか、また将来、医師になった場合にどうしたいかなどを面接官に伝えることができなければなりません。
これは面接試験だけでなく、小論文試験のテーマとしても出題されています。
面接試験では、他の受験生よりも面接官を納得させる返答ができる受験生が高評価を受けます。ただ、暗記している内容を伝えるだけでは良い結果は得ることができません。
メディカルラボの生徒には、下記のようなテキストを配布しています。『医系用語集』は時事通信社と共同で作成しています。2016年度版は、12月に大幅改定を行います。
一番大切なことは、医系用語の知識ではなく、自分がどのように考えるかを相手に的確に伝えられるかで、メディカルラボの面接試験の授業では、完全個別授業でこれらの対策を行います。
次回は、②の「一人ひとりの答が違うもの・正解がないもの」の詳細についてお伝えします。
推薦・AO入試対策講座のご案内
意外と知らない推薦入試とAO入試。一般入試と並んで医学部合格のチャンスを広げるための受験方式です。入試を知り、適切で効率の良い対策を行うことで一般入試よりも合格の可能性が高まります。メディカルラボでは、間近に迫った推薦入試の対策を高校のスケジュールと調整して受講することができます。