名古屋市立大学医学部の入試変更点についてお伝えします。
名古屋市立大学の入試変更点
少し先になりますが、2021年に実施される名古屋市立大学医学部の入試で、一般入試と推薦入試において、理科の入試科目が変わります。2021年ということは、2018年12月時点で現在の高校1年生が初めて医学部受験をする時になります。
◆一般入試 理科の選択科目
2020年度まで
[センター試験・理科]
物理、化学、生物、地学→2科目選択
[個別学力検査・理科]
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物→2科目選択
⇒
2021年度から
[大学入学共通テスト・理科](2021年1月実施)
物理・化学の2科目必須
[個別学力検査・理科](2021年2月実施)
物理基礎・物理、化学基礎・化学の2科目必須
◆推薦入試 理科の選択科目
2020年度まで
[センター試験・理科]
物理、化学、生物→2科目選択
⇒
2021年度から
[大学入学共通テスト・理科](2021年1月実施)
物理・化学の2科目必須
※2021年度からは、「大学入学共通テスト」が開始されます。
ここがポイント!
名古屋市立大学医学部をめざしている高校1年生は、高校での理科の選択科目は、「物理」「化学」を選択してください。もちろん今の高校2年生は、現役合格ができるのならば「物理」を選択する必要はありませんが、医学部は浪人をする確率が他の学部と比較すると格段に高いことを考ると、もし選択科目が決まっていないのならば「物理」選択がよいでしょう。
医学部に入学すると、1年次から2年次にかけて、一般教養科目として「物理」を勉強をする機会があると思います。
ではなぜ医学部入試で「物理」が指定科目になるのか?これは恐らく「物理学的思考」を高校生や浪人生の間に身につけて欲しいとの考えがあるからでないかと思います。近年は医学の分野でも、ロボット工学やAI、ICTなどの世界と密接な関係を持つようになり、今後はいっそうその傾向が加速するのではないでしょうか。特に将来、医師として研究者をめざす場合は、「物理学的思考」は密接に関係してくると思います。
ところで、2019年度医学部入試において、個別学力検査の理科の選択を「物理」と「化学」の2科目に指定している大学は、群馬大学、金沢大学、愛媛大学、九州大学、佐賀大学の5大学です。この中で佐賀大学のみは、センター試験の理科でも、「物理」と「化学」が指定されています。また、九州大学では2018年度までは、センター試験の理科の選択科目で1科目は「生物」が指定されていました。
医学部に合格するためには、日々の勉強が何よりも大切ですが、同時に今回取り上げた理科の選択科目など長期を見据えた上で、どのように受験を戦うのかを考えなければなりません。
詳しくは、大学のホームページでご確認ください。