前回の推薦入試のお話しに引き続き、(その2)では推薦入試受験のメリット・デメリットをお伝えします。
私立大学医学部の推薦入試受験のメリット!
推薦入試には、次のようなメリットがあります。
①倍率が低い
②試験科目が少ない、試験範囲が狭い
③年内に合格すれば、受験から解放される
①についての、幾つかの大学の具体的な倍率は次の通りです。
●獨協医科大
一般:17.6倍
推薦(一般):6.5倍
推薦(指定校):3.9倍
●東京女子医科大
一般:9.9倍
推薦(一般):2.7倍
推薦(指定校):1.0倍
●北里大学
一般:8.5倍
推薦(指定校):1.5
②については、前回のブログでお伝えした通りです。詳しくは、『2016年度用全国医学部最新受験情報』のP14の表をご覧ください。
補足をすれば、理科を試験に課す場合、東京医科大や関西医科大、川崎医科大などでは、これまでは物理基礎・化学基礎・生物基礎の3科目から出題されました。『基礎分野』からのみの出題なので、真面目に高校の授業を受けていれば解答できるとの大学側の判断の現れです。
私立大学医学部の推薦入試受験のデメリット!
推薦入試には、次のようなデメリットがあります。
①過去問を公表しない大学が多く、対策がしにくい
②不合格のとき、一般入試対策へ切りかえる負担が大きい
③不合格のときの精神的負担が大きい
①については、愛知医科大や近畿大、久留米大、福岡大などのように、過去問を公表している大学もありますが、多くの大学では非公表となっています。
それでは、どのように対策をするのか?医系予備校で日本一の生徒数を誇るメディカルラボでも、多くの生徒が推薦入試を受験します。受験が終わると生徒に協力していただき『受験レポート』を詳しく記入してもらいます。ここには、どのような問題が出題されたかや、面接・小論文試験の内容などを事細かに思い出して記入してもらっています。
この『受験レポート』をメディカルラボ全校舎で共有して、推薦入試を受験する生徒の個別授業で使用しています。
校外生も、「推薦・AO入試対策」講座で対策を行うことができます。
面接試験対策や小論文試験対策については、別の機会にお伝えします。