志望校や受験校を決定する際には、いろいろな要素を加味して最終決定をすると思います。前回の国公立大学の続いて、今回は、入試科目に特徴のある私立大学を取りあげます。
私立大学医学部の入試科目
一般的な医学部の入試科目
医学部入試は、他学部と比較すると課せられる科目数が多く、私立大学の一般入試ならば、英語・数学[ⅠⅡⅢAB]・理科2科目・面接・小論文などが一般的です。
現在、難関大学を除き、私立大学理系学部の多くは、理科は1科目が多いようです。そういった意味でも、医学部は科目負担が大きいだけでなく、高得点を取らなければ合格できない場合が多いことも、医学部入試の特徴のひとつです。
入試科目に特徴のある大学
次の表は、私立大学試験で入試科目に特徴のある大学を挙げています。
ここがポイント!
英語や数学などの学科試験が中心となる1次試験。その1次試験を合格しなければ2次試験の「面接」や「小論文」試験へ進むことはできません。
昭和大学は、「英語」と「数学」を合わせて140分で解答します。もし「英語」が得意で「数学」が苦手ならば、「数学」にじっくりと時間をかけることができます。
帝京大学は、「英語」以外の苦手な科目を避けて受験することができます。「数学」は[ⅠⅡAB]の文系範囲で、併せて「国語」を選択すれば、文系の人でも受験が可能です。(ただし、帝京大学の「数学」は分量が多く、選択問題の難易度のバラつきも多く、それなりに数学が得意でなければ合格できません)
東海大学は、理科1科目で受験可能です。得意な科目で勝負できます。東海大学は、科目間の問題の難易度による不公平をなくすために、標準化(平たくいえば偏差値化)をして、合否を決定します。理科の中では、「生物」が難しいことが多く、「生物」の得意な受験生には有利になることが多いようです。
近畿大学は、「数学」の出題範囲が[ⅠⅡAB]となっています。2015年度の「数学」は、比較的に易しい問題が出題されました。過去問対策が特に有効な大学のひとつでもあります。