2017年度の医学部を振り返ってみましょう。まずは国公立大医学部医学科です。(4月末時点のデータより)
国公立大医学部志願者は、今年も減少!
2017年度の国公立大を振り返る際に、一番わかり易いのは一般入試の前期日程志願者数を見ることです。
まずは、前期日程の総合計を見てみましょう。
年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 |
医学部 | 19,919人 | 18,999人 | 18,342人 | 18,094人 |
前年比 | 101% | 95% | 97% | 99% |
2014年度までは総志願者は増加していましたが、2015年度以降は減少に転じています。2017年度も僅かですが248人の減少となりました。もちろん大学ごとに見ると、増減の状況には違があります。
2017年度の医学部前期定員は3,661人だったので、平均倍率は約4.9倍となります。
志願者倍率が一番高かったのは、奈良県立医科大の14.7倍で、低かったのは大阪大の2.0倍でした。
ところで、国公立大の志願者に大きな変化をもたらす要因は、
①志願者数における隔年現象・前年度の反動
②試験科目や配点の変更
③第一段階選抜基準の倍率の変更と新設
④定員の変更・後期試験の廃止
⑤センター試験の平均点
などです。
①については、上記で述べた奈良県立医科大や浜松医科大、徳島大、山口大、熊本大、鹿児島大などは大きな志願者の増減がありました。
弘前大は②③によって大きく志願者数を減らしています。
このように、志願者の増減には何らかの要因が関係していることが多いのです。
つまり、2018年度入試の志願者の動向についても、主に上記①~⑤に注目をすれば、大まかな流れは把握できるということです。
大学個々の詳しいことは、6月~8月にかけて全国で実施する「医学部入試合格ガイダンス」でお伝えします。
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