前回のブログでは、「マッチングによる受験校選定」の概要をお伝えしました。今回は、イメージしやすいように、具体的に私立大学医学部を例にお伝えします。
マッチングによる受験校選定《私立大学編》
医学部のみならず、私立大学の入試問題は、大学独自の傾向や特徴が色濃く出ます。
私立大学医学部の入試問題の特徴は、医学部入試ということで、入試問題には当然、英語や化学、生物は医学・科学に関連した内容も多く見られることと、他学部と比較すると圧倒的に難度の高い問題が出題されています。
前回は「数学が苦手なA君」を例にとって簡単にお話をしましたが、今回は『英語』を中心に考えてみましょう。
下の表をご覧ください。英語が苦手な受験生が、英語の配点比率が高い順天堂大学や東邦大学を受験しても、合格するための受験校選択としては有利ではないでしょう。そのうえ難しい英語の問題を出題します。順天堂大は、自由英作文(記述式)も出題されます。東邦大学も医療・科学系中心の英文素材を出すなどの特徴があります。これらの大学は、逆に英語が非常に得意な生徒が受験すれば有利になります。
この表からは、東海大学は理科1科目で受験可能なことや、近畿大学の数学の出題範囲がⅠAⅡBであることもわかります。
科目別に自分の学力状況と大学の入試問題の相性とを考えて、志望校を選定・受験することで、少しでも医学部の合格率を高めるのが、「マッチングによる受験校選定」です。
偏差値にとらわれない医学部合格は、マッチングによる受験校選定!
マッチングを考える上では、科目ごとの「配点比率」「出題範囲」、過去問の「難易度」「分量」「解答形式」などを分析しなければなりません。下表は『2018年度版全国医学部最新受験情報』のP15~P17の一部を抜粋した表です。大学による科目別の出題状況が一目でわかるように作成しています。
1点でも多く得点することが必要とされる医学部入試では、受験校をどこにするかによって合否が大きく左右されます。
もし、医学部の受験校選定で迷っている受験生・保護者がいらっしゃいましたら、メディカルラボの各校舎まで、ぜひご連絡ください。
次回は、「マッチングによる受験校の選定 (国公立大編)」について説明をします。