医学部の受験校を決める際に、何を基準に選定しているのか?ボーダーライン偏差値や入試日については、多くの受験生が選定条件の1つに挙げると思います。しかし、それ以外の条件もいくつかあります。
マッチングによる受験校選定とは?
それ以外の条件とは、ズバリ受験生の学力状況と科目ごとの入試問題との相性です。下記の図をご覧ください。
例えば、数学が苦手なA君という生徒がいました。一般的には、数学で出題される入試問題は、「難易度」は易しいほうがいいし、「問題量」も少ない方がいい、「配点」も他科目より低い方がいい、「解答形式」も記述・論述より客観式のほうがいい、「出題傾向」も苦手分野が出ない方がいいはずです。自分の数学の学力状況を詳細に分析することで、少しでも有利な数学の出題をする大学があると思います。
数学以外の英語や物理・化学・生物についても有利な出題をする大学を探して、科目トータルで少しでも合格に近づく大学を受験校として選定することを、メディカルラボでは「マッチングによる受験校の選定」と言います。
メディカルラボでは、全ての授業を完全個別で実施しているため、1年間を通して授業を担当したプロ講師が生徒の学力状況を熟知しており、生徒と大学のマッチングが容易となり、受験校が決定されます。
医学部入試は、1点や2点が大切!
医学部入試は、科目数や出題範囲が広く、かつ他の受験生よりも高得点が求められます。合否ライン付近は人数の層が厚くなっており、1点や2点で合否が左右されることがよくあります。
できる限り自分の学力状況と大学の入試問題の相性とを考えて、志望校を選定・受験することが医学部合格の合格率を高めます。
7月にある私立大学医学部の入試担当者から、「正規合格者」と「補欠繰上合格者」の合格最低点の得点率について、お話を伺いました。
正規合格者の合格最低点の得点率:60.8%
補欠繰上合格者の合格最低点の得点率:60.5%
でした。
この差は、わずか0.3%の差ですが、この間に88名の合格者(補欠繰上合格者)がいました。当然、得点率が60.4%の受験生は不合格となっています。医学部入試はハイレベル学力層の戦いであるため、1点や2点を大切にすることが合格へとつながります。
恐るべし、医学部入試です!
次回は、「マッチングによる受験校の選定」について具体的な大学を取り上げて説明をします。