国際医療福祉大学の担当の方が、メディカルラボお茶の水校にお越しいただきました。
今回は、2017年度に新設予定の国際医療福祉大学医学部についてお伝えします。
7月に開催された国際医療福祉大学の説明会の内容は、こちらをご覧ください。
国家戦略特区事業の一つとして新設されることとなる初の医学部
2016年度の医学部入試のトピックスの1つは、実に37年振りに仙台市に新設された『東北医科薬科大学』の医学部でした。初めての入試でしたが、志願者数を2500名ほど集めるなど医学部の関心の高さを感じました。
そして2017年度は、新たに千葉県成田市に医学部が新設予定です。現在開校している『国際医療福祉大学』に、新たに医学部を設置することになります。
大学のホームページには「成田市と共同で提案した『国際医療学園都市構想』を構成する国家戦略特区事業の一つとして、文部科学大臣の設置認可を受けた上で、2017年4月に医学部を新設する計画が認められました。国際都市・成田の地に、グローバル時代にふさわしい医師を育てる医学部新設を計画しています。」と設置の趣旨が記載されています。
また、同ホームページには、特色が以下の様に書かれています。
■新しい医学部では、ディスカッションとコミュニケーション能力育成を柱とした少人数教育を行います。
■国際性を重視し、グローバルスタンダードに対応した医学教育を行い、高い診療能力を身につけた人材を育成し、国内外で活躍できる医師の育成をめざします。
■カリキュラムの特徴として『診療参加型臨床実習を2年を超えて行う』 『世界最大級の医学教育シミュレーションセンターを活用して授業を行う』 『大多数科目で英語による授業を行う等徹底した語学教育を実施すること』、等を計画しています。
■140定員(予定)のうち20人を留学生とし、国際性豊かなキャンパスとなる予定です。
■私立大学医学部で最も低額な学納金、さらに様々な減免措置を用意します。
特色には、「国際性」「大多数科目で英語による授業」「私立大学医学部で最も低額な学納金、さらに様々な減免措置」など、既存の医学部ではあまり見かけることのないようなキーワードが幾つかあります。どれも大学の人気につながりそうです。
2016年5月2日に国際医療福祉大学の担当の方が、メディカルラボお茶の水校にお越しになった際には、ホームページに記載のない入試に関する以下のようなお話をお聞きすることができました。(現在未認可のため、今後変更される可能性があります)
■定員140名(うち20名は留学生枠、20名はセンター利用枠)
■大学が求める生徒像は「国際色豊かな人」
■入試科目
[一般]
1次 英語、数学、理科(物・化・生→2)
2次 面接、小論文
[センター利用]
1次 センター試験(5教科7科目)
2次 面接、小論文、学科試験(科目は未定)
■理科は、平等性を保つために偏差値換算する
■入試問題は、スタンダードなレベルで検討中
■6年間の総学費は1850万円の予定
特に特徴のある内容はありませんが、初年度から「センター利用方式」での入試を行うことです。また、学費は、私立大学の中で一番安い順天堂大学よりもさらに200万ほど低い額に設定される予定です。
東北医科薬科大も「修学資金枠」での募集が話題を呼び、こちらは学費が国公立大学の学費と同等額となるために多くの志願者を集めました。そのために合格ボーダーラインも高く設定されました。
国際医療福祉大学に関しても、同じようなことが起こると思います。しかも、大学が成田にあるという立地条件から、関東を中心に志願者を多く集めるでしょう。
国際医療福祉大学で医学部の認可が認められると、2017年度は医学部全体の定員が少なくとも120名は増えることになります。定員増に伴って少しだけ医学部入試が緩和されるようにも思えますが、より一層、医学部ブームに拍車がかかるかもしれません。
7月に開催された国際医療福祉大学の説明会の内容は、7月11日にアップしましたこちらをご覧ください。
今後、より詳しいことが分りましたら、再度このBlogでお伝えします。