2017年度近畿大学医学部の推薦入試(一般公募制)は、1次試験が11/20(日)、2次試験は12/4(日)に実施されます。
近畿大学医学部の推薦入試
■推薦入試の定員は、30名です。
■評定平均値の基準はありませんが、校長先生の推薦は必要となります。
■選考方法
1次試験:英語、数学(ⅠⅡAB)、理科(1科目選択)
1次試験は、本学以外に東京でも受験できます。
合格した受験生のみ2次試験を受験します。
■2次試験:面接(個人面接)、小論文
■「地域枠」の募集定員:大阪府3名、奈良県2名、和歌山県10人、静岡県5名
※地域枠の定員は、一般公募推薦の定員30名に含まれます。
※「地域枠」を希望する場合には、「志望理由書(医学部・地域枠)」(400字)の記入・提出が必要となります。
※各県から支給される修学資金を受給しなければなりません。一定の条件を満たした場合、返還が免除されます。
卒業後は、一定期間(9年間)、大阪府、奈良県、和歌山県または静岡県が指定する医療機関で勤務することとなります。
■2016年度の志願者倍率は11.0倍と高倍率でした。
近畿大学医学部がなぜ志願者倍率が高いのか?
主に次の2つの理由により、倍率が高い結果となっています。
■推薦入試を受験する場合、合格をした際には入学をすることが前提となっています。これを「専願受験」と言うことがあります。
ところが近畿大学については、併願が可能で、大学のホームページにも「他大学との併願も可能ですので是非チャレンジしてください。」と記載されています。
■出願する際に条件の1つに、ほとんどの大学では評定平均値による出願基準を設けています。半分以上の私立大学では、評定平均値の基準を4.0以上にしていますが、近畿大学はこの基準がありません。推薦入試で基準を設定していない大学は、他には川崎医科大学があります。
1次試験は、どのように行われるか?
1次試験は英語、数学、理科の学科試験です。近畿大学は推薦入試の過去問を公表する数少ない大学の1つです。ここでは簡単にご説明します。
英語は、100点満点(60分)の試験に変更されました。昨年までは150点満点(90分)だったので、2017年度は問題分量や難度など変化があるかもしれません。
数学や理科も、英語と同じ100点満点(60分)で、これは昨年までと変更はありません。
学科試験は、一般試験と同様に過去問でしっかりと対策を立てて臨まなければ合格は難しいかもしれません。
2次試験では、何に注意をすれば良いのか?
近畿大学推薦入試は「1次合格者≒最終合格者」が、ここ数年続いています。
そのために、2次試験に向けての特別な対策は必要ではないようにも思えます。面接試験で意味不明な発言をしたり、ほとんど話をしなかったり、また、小論文で何も答案用紙に書かなかったりしない限り不合格になることはないかもしれません。
しかし、方針転換がないとも限りませんので、最低限度のことはしっかりと対策を立てておきましょう。
とは言うものの、どのような問題が出題されたか気になる人も多いと思います。メディカルラボで2016年度に近畿大学の推薦入試を受験した生徒の「受験レポート」から抜粋してお伝えします。
小論文試験
試験時間:40分
試験内容:テーマ型
テーマ:「医師以外の職業を選ぶとしたら、何を選択するか。その理由とともに述べよ」
字数:400字
面接試験
面接形式:個人面接
試験時間:5~10分程度
面接官:2人
受験生:1人
小論文試験が終了して、「医師を志した理由」(20分・200字)などのアンケートに答えてから面接に臨みます。
アンケートの内容は、医学部志望動機、将来は勤務医?開業医?・研究医?、身体は健康か?などでした。
面接で質問される内容:
●今まで一番感動したことは
●最近、気になるニュースは
●高校の部活内での役割
●東京に住んでいるのになぜ近畿を受験したか
●生活で大切にしていること
●どのような医師になりたいか
●知識豊富で技術が確かだが患者の意見を聞かない医師と、知識や技術はあまりないが患者の心に寄り添うことができる医師のどちらになることをめざすか?
など
アンケートの内容を中心に質問をされています。面接官は「将来、どのような医師になりたいのか?」を知りたいようです。
ほとんどの人が緊張をせずに、リラックスして面接試験を受験することができたと話しています。
小論文も面接も、非常に一般的な内容であることが分かると思います。
定員30名に対して1次試験合格者が67名、2次試験合格者も67名となっています。
しかし、併願が可能なために実際に入学する人は定員を大きく下回るようです。
1次試験に合格した受験生は、自信を持って2次試験へ臨みましょう。
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