金沢医科大学の推薦入試が11/14(土)に実施されます。
金沢医科大学推薦入試
金沢医科大学の推薦入試は、一般公募枠は定員20名、指定校枠(指定地域制含)は5名で実施されます。2015年度の結果を見ると、志願者はそれぞれ124名と10名で、総合格者は22名と3名、実質合格倍率は5.5倍と3.3倍です。一般入試の倍率(正規者合格倍率)が30.4倍なので、推薦入試の倍率はかなり低いことがわかります。
地域特別枠は、現役・1浪で、石川県の全日制高等学校で普通科または理数科を有する学校(高等専門学校を含む)などの制限があります。調査書の全体の評定平均値が4.0以上でなければ出願できません。
面接試験は何を注意すれば良いのか?
金沢医科大学は一般的な面接試験とは違って、特徴のある形式で実施しています。
①集団討論(面接官2人、受験者4人)
②別室で9分間、資料を読んで、必要なことはメモに取って、その後、メモを持って面接会場に行く。
③1~2分で、各自自分の意見を言ってから討論となる。
④討論は約10分。討論の間、面接官は何も言わない。
⑤現役生と浪人生とを分けた集団で、面接試験が行われる。
⑥会場にはビデオカメラが設置されていて、別室にいる面接官もモニターを見ながら採点をする。
2015年度の面接試験のテーマは、メディカルラボで受験した生徒達の話をまとめると次の通りです。
「医療における倫理的ジレンマ」に関する文章で、高齢で認知症の女性の治療方針について、息子と娘の意見が異なる場合に、医師としてどのように治療方針を決めるべきかを討論したようです。
面接試験のここがポイント!
別室で資料を読んでいる時から試験が始まっています。この段階で、ある程度はどのような発言をするか考えをまとめておく方が良いと思います。
試験会場で、各自自分の意見を述べる時は、面接官と他の受験者に自分の考えを分りやすく伝えなければなりません。また、他の人が話している時は、相槌を打つなどして相手の話をきちんと聞く姿勢も見せなければなりません。
集団討論では、受験者同士のコミュニケーション力を面接官から採点されます。集団討論というよりも、自分の意見を出し合うといった感じだったと答えてくれた受験生もいました。たとえ自分と反対意見を述べる人がいたとして、真向から対峙すると場の雰囲気が壊れるため注意が必要です。
面接試験を受けた受験生は、集団討論の時間があっという間に過ぎたと話しています。この試験時間の中で、数回は発言をしなければ、面接官の採点の対象にはなりません。そう言った意味でも、別室での9分間はとても大切だと思います。
注意すべき点としては、北陸地方以外から受験している場合には、「なぜ金沢医科大学を受験したか?」「地域医療について」また「卒業後はどのようにするか?」などを質問されることがあるかもしれません。どのように答えるかは、事前に考えておいた方が良いかと思います。
小論文試験は?
「生活習慣病の予防」に関する文章を読んで、試験時間60分間で300字に要約をする問題です。文章も平易で、試験時間内に余裕をもって書けたようです。300字という短い字数の要約なので、解答時間を考えても、一度、下書きをしてから清書をすることをお薦めします。