2016年度私立大医学部の入試変更点について、入試動向に影響を与えそうな点についてお伝えします。
今回は、東邦大学の変更点についてお伝えします。
東邦大学の入試変更点はここを注意!
試験科目の変更は、志願者の流れに影響を与えます。
2016年度の東邦大学入試でも変更があります。
東邦大学
これまでの1次試験で課せられていた「小論文」がなくなり、「基礎学力試験」が導入されました。「基礎学力試験」の内容に関しては、大学に直接問合せしたところ、「高校生を対象に考えているので特に変わったものではなく、あくまで基礎的なもので数理解析能力(図表をみて読み取る力)や、論理的思考能力など国語力も含めて総合的な力を問うもの」とのことでした。
ここがポイント!
2015年度の「小論文」は試験時間60分で実施されました。問題は非公表ですが、メディカルラボの生徒で東邦大を受験した複数の生徒からの情報(生徒が記入した「受験レポート」)をまとめると、『日本語で書かれた1980年代と2000年代の疾病数とその要因に関するグラフが示され、これを読んで問いに答える』という内容でした。設問は、要約や文整序、接続詞補充など、一般的な「小論文」ではなく「国語」の問題に近かかったと複数の生徒が答えています。生徒の中には、「大学入試センター試験の『英語大問4』の問題が、日本語で出題されたような形式だったと答えてくれた生徒もいました。2013年度までは、文章を読んで自分の考えを述べるという一般的な「小論文」の問題でしたが、2014年度から傾向が変わり、上記のようになりました。ですから、2014年度からは「基礎学力試験」という名称の方が適切だったかもしれません。
2016年度も試験時間は60分。大学担当者が言うように「あくまで基礎的なもので数理解析能力(図表をみて読み取る力)や、論理的思考能力など国語力も含めて総合的な力を問うもの」とすれば、これまで出題された内容に追加して、図表が増えたり、少し複雑化する可能性もあります。
東邦大を含めて、「小論文」試験の対策に関しては、別の回に詳しくご説明します。