東北医科薬科大学の新設に続き、2017年4月千葉県成田市に医学部が新設される予定です。
国際医療福祉大学医学部の説明会に参加しました。
2016年度医学部入試の話題の1つが、37年振りに新設された「東北医科薬科大学」の医学部でした。その1年後にまた、成田市に医学部が新設される予定です。(現在、認可申請中)既に薬学部や保健医療学部のある「国際医療福祉大学」に医学部が設置されますが、正式決定は、今年8月以降に文科省から許可が降りてからになります。
今回は、7月3日に国際医療福祉大学の福岡キャンパスで実施された医学部説明会に参加した時の内容の一部をお伝えします。
「国際性を重視した世界的な医学部誕生をめざして」
これは、当日配布されたリーフレットの表紙に書かれていた言葉です。大学名にも「国際」の2文字があることから、世界をフィールドに医師として活躍したい人にはとても魅力的な大学です。
それでは、具体的にどのあたりが国際的なのかをお話します。
①入学定員に留学生枠
1学年の定員は140名ですが、このうち20名は海外からの留学生枠となります。各国の非常に優秀な人達で、母国のリーダーを期待される人材が入学すると思います。日本人学生にとっては、その彼らと机を並べて医学を学ぶことができ、将来、各国との横のつながりも期待できます。
②国際性に富んだ医学教育
6年次に全ての学生が海外での臨床実習を体験するとのことで、確か「全ての学生」対象というのは、他大学にはない魅力の1つです。
2年次までのの授業は、主に英語で実施されるようです。入学時に英語が話せなくても問題ないようで、入学試験でも英語の高度な学力は求めていないようです。大学入学後の英語の語学教育には、とても力を入れるようです。USMLE(米国医師国家試験)の対策授業も希望者対象に行うようです。
③国際的に活躍する教員
外国人の教員が多数授業を担当するようです。ということは、当然、英語での授業となります。
この3点が、私が最も「国際性」を感じた点です。
学費が私大医学部で最も安い!
6年間の学納金の総額は1850万円で、これまで一番低かった順天堂大学の2080万円を下回りました。また、奨学金制度も充実させる予定で、私立大医学部入学へは学費がネックとなって断念していた人達にも、受験をして欲しいと考える大学側の意図が感じられます。
ここがポイント!
国際医療福祉大学医学部は、医師として国際社会で活躍したい人達にはピッタリな医学部です。説明会に参加して感じたことは、他の医学部とはハッキリと差別化ができているということです。
それから、これまで私立大医学部の難易度は、学費と相関関係がありました。学費が低いと難易度が高いということです。今年、開校した東北医科薬科大学医学部も修学資金枠が話題を呼びましたが、正規合格者は多くが国公立大にも合格していたようです。
予想するには、国際医療福祉大学の医学部も国公立大医学部並みの難しさになることが予想されます。
英語や数学の学科試験も大切ですが、「国際性」という大学設立の趣旨を理解して、そのことを面接試験で表現できるかが合格するためのポイントとなるでしょう。よって、面接試験は非常に重視をされることになると思います。
※現在、国際医療福祉大学医学部は、「認可申請中」のため、今回お伝えした内容は変更となる可能性があります。8月以降に文科省より認可が降りてから、再度、詳しい内容をお伝えします。
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