2017年度国公立大医学部の入試変更点について、入試動向に影響を与えそうな点についてお伝えします。
弘前大学医学部の入試変更点はここに注意!
◆前期試験(一般枠)
①2次試験科目から理科がなくなる。
②面接試験が点数化(300点)される。
③2段階選抜となる。第一段階選抜基準は8倍
◆前期試験(青森県定着枠)
①2次試験科目から理科がなくなる。
②面接試験が150点から300点に変更となる。
③面接試験が、集団面接から個人面接に変更となる。
④2段階選抜となる。第一段階選抜基準は8倍
ここがポイント!
2次試験から理科がなくなり、「一般入試」は面接試験が点数化され、「定着枠」は配点がアップされます。理科は現役生と高卒生で差のつきやすい教科だと言われています。この変更で、合否に影響が出てくるでしょう。
また、面接試験の配点変更は、青森県出身者には有利になる可能性が高くなります。
そして、これまで実施していなかった2段階選抜を8倍で導入しました。これまで、東北地方と北海道の医学部で2段階選抜を実施していなかった大学は唯一、弘前大学だけでした。
この地方に在住の受験生でセンター試験で思うように得点できず、第一段階選抜基準を気にする受験生は、弘前大学に出願していました。
これは、この地方の2017年度志願者倍率にも表れています。( )内は、第一段階選抜基準。
弘前大(無):13.7倍、東北大(3倍):3.7倍、秋田大(5倍):4.0倍、山形大(4.5倍):3.0倍
弘前大学の志願者は減少するでしょうが、それでも東北地区の中では第一段階選抜基準が、8倍と比較的緩やかなため、2016年度よりは低くなると予想されますが、それでも志願者倍率は高いでしょう。