2016年度国公立大医学部の入試変更点について、入試動向に影響を与えそうな点についてお伝えします。
熊本大学医学部の入試変更点はここを注意!
後期試験(定員15名)廃止に伴い、前期日程の定員が15名増えて合計95名に変更。
前期定員:80名→95名
第1段階選抜基準:5倍→4倍
後期日程:廃止
ここがポイント!
※前期定員が15名増えたことは、前期試験で熊本大学を志望している受験生にとっては大きな変更点となります。九州地区で、九州大学を第1志望にしていたけれど、センター試験で思うように得点できなかった人は、長崎大学か熊本大学に志望校変更することが多かったようですが、前期試験の定員を見ると、2016年度からは長崎大学は76名、熊本大学は95名と熊本大学が20名ほど多くなるため熊本大学の志願者が増える可能性があります。併せて、熊本大学はセンター試験で「生物」が必須科目となっており、これは九州大学と同じ形式となっています。
※第1段階選抜基準が5倍から4倍となりました。2015年度は133名の志願者が前期2次試験を受験できませんでした。わずか1倍ですが基準が厳しくなったことにより、より慎重に出願を考えなければなりません。
ここから予想できることは、九州大学から熊本大学への志望校変更がこれまで以上に増えるかもしれません。
※これまで熊本大学の後期は、前期で九州大学などの旧帝大トップレベルの大学を受験した生徒が受験していました。後期 が廃止されることで、九州の受験生の前期と後期の出願状況に変化が出るでしょう。
※九州地区で後期試験を実施する大学は、佐賀大学、宮崎大学、鹿児島大学の3大学のみとなりました。
2015年度までの熊本大学後期は、センターと2次試験の配点比率は900対200で、2次試験は小論文(英文)のみで、面接試験も無かったのでセンター試験の高得点者にとっては有利だったと思います。