2017年度私立大医学部の入試変更点について、入試動向に影響を与えそうな点についてお伝えします。
愛知医科大学の入試変更点はここに注意!
試験日程の追加や解答形式、推薦入試の出願条件に変更があります。
■[愛知県地域特別枠]
2016年度は「愛知県地域特別枠」として実施していましたが、2017年度は「地域枠A」と「地域枠B」の2区分で実施されます。
「A方式」
推薦入試の試験日と同日に、同じ問題で実施されます。定員は約5名です。
愛知県以外の出身者も出願できます。(従来通り)
1浪生まで出願可能です。
「全体の評定平均値」が3.7以上で,かつ,数学,理科及び外国語(理数科は理数及び外国語)の教科についても,「それぞれの評定平均値が3.7以上の者」となります。
愛知県及び愛知医科大学が修学資金を貸与します。
「B方式」
2016年度は「愛知県地域特別枠」として実施されていた入試で、1次試験はセンター試験となります。定員は約5名です。
愛知県以外の出身者も出願できます。(従来通り)
1浪まで出願可能です。
愛知県及び愛知医科大学が修学資金を貸与すます。
■[解答形式]
一般入試の英語の解答形式が、「記述式」から「マーク形式」へと変更になります。
■[推薦入試]
これまで、愛知医科大学の推薦入試は一般公募制で、2016年度までは出願資格は「現役生のみ」の制限がありましたが、2017年度は「1浪まで可」に変更となりました。
■その他
「バカロレア入試」も新設されます。詳しくは、大学ホームページをご覧ください。
ここがポイント!
■愛知県地域特別枠入学「地域枠A」は、推薦入試の試験日と同日に、同じ問題で実施されます。「推薦」という名称は使われていませんが、「高等学校の推薦書」が必要となります。
愛知医科大学にお尋ねしたところ、「推薦入試です」とのことでした。
また、『卒業した者は高等学校在学中の全学年,卒業見込みの者は第3学年第1学期までの「全体の評定平均値」が3.7以上で,かつ,数学,理科及び外国語(理数科は理数及び外国語)の教科についても,それぞれの評定平均値が3.7以上の者』という出願条件があります。
また、「合格した場合は,入学することを確約できる者」との条件もあります。
同日に実施される「公募制推薦入試」も、「地域枠」に関する条件以外の出願条件は同じです。同じ試験日ですが、併願はできません。
■愛知県地域特別枠入学「地域枠B」は、「地域枠A」と違って一般入試の位置づけなので、評定基準や合格した場合の入学の確約は求められません。
■英語の解答形式がマーク形式に変更となりますが、2016年度の入試問題を見る限り大きな影響は出ないと思います。
■一般公募制の推薦入試の出願資格が、1浪まで受験可能となりました。評定平均も3.7以上で、他大学と比較すると低く、募集人数も約25名と多いため、志願者を集める可能性があります。