志望大学は決まりましたか?決まった人は、志望大学に合わせた対策にまっしぐらに突き進む人も多いのではないかと思います。しかし、その前に…
アドミッションポリシーに記載されている大切なことは?
前回は「アドミッションポリシー」の概要についてお伝えしました。何となく大切なことが書かれているということは理解できたと思いますが、具体的にイメージしていただくために、広島大と福岡大の2大学の「アドミッションポリシー」を例に挙げて見てみましょう。
■広島大学のアドミッションポリシー
次の3つの項目で構成されています。
①求める学生像
②入学者選抜における重点評価項目
③入学者受入れの基本方針
②と③は、入試区分(前期・後期・AO・推薦など)ごとに記載されています。
①の「求める学生像」には、『入学前に学習しておくことが期待される内容』の中の1つには「ボランティア(医療系以外も含む)などの社会貢献に取り組んだ経験があること」と書かれおり、とても興味深く感じました。
3月に広島市内で実施した日経新聞社主催の講演会で、ご一緒させていただいた広島大学の先生からは、広島大医学部を受験する場合には、「アドミッションポリシー」の内容くらいは覚えて受験に臨んで欲しいという話が印象的でした。
■福岡大のアドミッションポリシー
6項目から構成されています。この中から下記の2つをご紹介します。
*チーム医療に必要な指導性や協調性を示せる人
*地域社会の医療・福祉への関心と熱意を有する人
福岡大の面接試験がグループ討論形式で実施され、「チーム医療に必要な~」の内容は、ここで判断されるということでしょう。グループ討論形式の面接は、十分な練習をしてから面接試験に臨んだ方が良いでしょう。
「地域社会の医療・福祉への~」についも注意をしなければなりません。これは、地域枠入試を受験する場合だけでなく、一般入試の面接試験でも質問される可能性があるということだと思います。
他の大学でも、一般入試の面接試験において、しばしば「地域医療」について質問されるようになっています。アドミッションポリシーに記載されている場合には、きちんと対策をしておくことが必要かと思います。
2大学をご紹介しましたが、「アドミッションポリシー」には、大学ごとに非常に大切なことが記載されていることがお分かりいただけたと思います。
第1志望大学だけでなく、受験予定の大学は早いうちに「アドミッションポリシー」を読んで理解しておいた方が良いと思います。
特に、面接試験では試験官から「アドミッションポリシー」に関わる内容を質問されるかもしれません。