難易度を示すボーダーライン偏差値だけではなく、『マッチング』も考えれば、より合格に結び付く効果的な受験校選定が可能なことを、少し前にお伝えしました。
もう1つ受験校を考える際に、効果的に地方試験の利用をすることをお勧めします。
地方試験会場を活用しよう!
私立大学については半数以上の大学で、1次試験を本学以外の複数の場所で実施します。
例えば、岩手県に所在する岩手医科大学の1次試験会場は、本学以外には札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5カ所で実施します。岩手県まで足を運ばなくても良いわけですから、体力的にも金銭的にも受験生の負担は大きく軽減されます。特に体力の消耗は予想以上に大きな場合が多いので注意が必要です。
私立大学医学部で一番西に所在する福岡大学も本学以外に、東京・名古屋・大阪で1次試験を実施します。
下の表は、2018年度私立大学の一般・1次試験の会場を県別にまとめた表で、『2018年度版全国医学部最新受験情報』のP31を加工した表です。(クリックすると拡大します。データはPDFです)
東京を中心に受験を考える場合には、表をご覧いただければわかる通り、ほとんどの大学を受験することが可能です。
これに次いで大阪や福岡、愛知でも私立大学の約1/3の大学を受験可能です。
川崎医科大学については、試験会場が本学のみなので岡山まで受験に行かなければなりません。
効率よく受験するために、受験校が決定している人も、選定中の人も、もう一度だけ地方試験会場の利用を考えてみましょう。