2025年度入試で入試科目や配点などを変更する大学の中で、出願者の流れに影響を与える可能性がある一般選抜の前期日程について、前回の[国公立大学編]に続き、[私立大学編]をお伝えします。
■2025年度入試 医学部入試変更点は、随時最新情報をここ『医学部受験ラボ』にまとめています。
国際医療福祉大学 一般選抜配点変更
1次個別試験の数学の配点が、150→200点に変更。
1次試験は、英語・数学・理科(2科目)で、科目別に見ると英語の配点比率とても高く、また、過去問分析をしても英語の難度が高いことから、英語の学力が高い受験生に有利でした。数学の配点が、英語と同じになることで併願校の1つとして加えることができる人も増えると思います。
大学の基本理念の1つには「国際性を目指した大学」との記載があり、大学1年次からの一部の授業は英語で行われることから、大学も入試での英語を重視しています。また、将来、国際社会で活躍したい人が受験することを考えると、英語が得意な受験生が有利であることには変わらないでしょう。
慶應義塾大学 試験日の変更
これまで慶應義塾大学は、私立大学前期日程の中で、最後を締めくくって1次試験を実施していました。試験日は2月19日で、これは国公立大学前期日程の6日前でした。
本大学は、私立大学医学部の中では昔から常に最難関で、学費も安いことから成績優秀者が受験をしていました。しかし、国公立大学との試験日が近いため、特に遠方に在住で受験する際に宿泊を伴う場合に、受験校から外す人も多かったのではないでしょうか。
試験日が10日間前倒しとなり、2025年度は2月9日で1次試験が実地されます。旧帝大などの超難関国公立大学志願者と本大学を併願する人が増えることで、今まで以上に難化する可能性があります。
関西医科大学 一般選抜配点変更
英語と数学の配点がアップします。英語、数学ともに100→150点となります。
理科は、2科目200点で変更はありません。関西医科大学の個別試験は、全科目記述式で、とても難度が高いです。また、ボーダーライン偏差値も非常に高く、とても人気があります。英語と数学は、配点が上がることで、過去問演習を中心に十分な対策を行わなければ合格は難しいでしょう。
詳しくは、大学のホームページや募集要項でご確認ください。