2016年度大学入試センター試験の出願状況は、既に発表されています。「少子化」という言葉に反して、ここ数年はセンター試験の受験者は増加しています。
出願総数は対前年で23,319人増加
2016年度のセンター試験の出願状況が、発表されています。
■10/9(金)17時現在・受付最終日。[ ]内は2015年度の数。
出願総数 531,880人 [508,561人]
【内訳】
高校卒業見込者 446,121人 [424,449人]
高校卒業者等 85,759人 [ 84,112人]
出願総数は、昨年より23,319人増えて、531,1880人(対前年105%)となりました。内訳をみると増加人数の多くは、現役生だということがわかります。
これは最終の人数ではありません。郵送の場合は10/9(金)消印有効となっているため、最終的に志願数は増加します。確定志願者数は、12月上旬に大学入試センターから発表されます。
センター試験受験者のうちの医学部受験者の動向は、国公立大学(前期)とセンター利用私大の医学部受験の志願者数に表れます。
個別にみていくと、大学ごとに志願者が増えた大学・減った大学がありますが、センター試験受験者の増加とは反対に、医学部志願者は減少しています。
一番の原因はあまりにもボーダーラインが上昇したために、受験を諦めた人が多かったのではないでしょうか。大手業者が実施しているセンター試験の自己採点結果(理系5教科7科目・900点満点)をみると、明らかに得点率90%(810点)以上の人が増えています。
つまり医学部志願者は減っていますが、医学部を狙える高得点者は増えてえているために、医学部が難化傾向にあることに変わりません。
センター利用私大の医学部受験
私立大学のセンター利用入試は、2016年度は私立大学全30大学の中で、次の16大学で実施されます。
獨協医科大学・埼玉医科大学・杏林大学・順天堂大学・昭和大学・帝京大学・東京医科大学・東海大学(2016より新規)・愛知科大学・藤田保健衛生大学・大阪医科大学・関西医科大学・近畿大学・兵庫医科大学・産業医科大学・福岡大学
センター試験において、「国語」が受験科目になかったり、「国語」から古典分野を除いていたり、また、「地歴・公民」に関しては、半数以上の大学で受験の必要がありません。つまりは、国公立大学志願者だけでなく、私大専願者も受験可能だということです。
センター利用私大の定員は、一般入試と比較すると少ないめ、倍率が高いのではと思うかもしれませんが、そうでない大学もあります。次の大学は、「一般入試」と「センター利用入試」の実質倍率(受験者/総合格者)が、あまり変わらない大学です。
* [ ]内は、[ 一般入試実施値倍率:センター利用入試実質倍率 ]
獨協医科大学[17.6:18.6]、愛知医科大[9.2:11.9]、
兵庫医科大学[12.7:5.4(後期)]、福岡大学[16.3:14.8]
埼玉医科大学、杏林大学、順天堂大学、東京医科大学、大阪医科大学、関西医科大学、近畿大学については、総合格者を非公表としているため、実質倍率はわかりません。中には倍率の低い大学もあると思います。
12月頃から、私立大学は願書の出願が始まります。一般入試だけでなくセンター利用入試を実施する私立大学の出願も一緒に検討してみてください。