センター試験の出願も終わり、10月頃から受験校の選定に取りかかる人が多いかと思います。2016年度の入試日程を見ながら、気になるポイントを解説します!
国公立専願か?国私併願か?私立専願か?により、受験校の数が変わる。
私のこれまでの経験から、医学部合格を勝ち取る生徒は、概ね下記のような校数を受験しています。
①国公立専願:前期1校、後期1校、私立3~5校(一般試験)
②国私立併願:前期1校、後期1校、私立5~10校(一般試験)
③私立専願:7~12校(一般試験)
「国公立専願者が私立を受験?」と思う人がいるかもしれません。これには幾つかの理由があります。まず、センター試験が終わって前期2次試験まで40日ほど時間が空き、この間に中だるみする可能性があります。模擬試験もなく、高校や予備校も自由登校の時期です。(メディカルラボは、完全個別授業なので、この期間もほとんどの生徒がカリキュラムに沿った授業を受講します)。これらを解消するために、適宜な間を空けて私立大学受験を日程に組み込むことをお薦めします。
国私立併願の場合には、センター試験の自己採点結果にもよりますが、できれば最低5大学以上は受験をして欲しいと思います。
私立専願の場合には、受験校数に比例して合格率が高まるため、できる限り多くの数の大学受験をお薦めします。
しかしながら、国公立大学のように試験日が固定されておらず、私立大学が独自に日程を決定しているために、試験日の重複が発生するため注意が必要となります。
私立大学の試験日で注意すべきこと!
2016年度の私立大学の試験日は、医学部受験ラボに掲載しています。ここで気になるのが、下記の様な1次試験日の重複です。
①1/24(日):埼玉医科大・近畿大・川崎医科大
②1/30(土):獨協医科大・北里大・関西医科大
③2/1(月):東北医科薬科大・帝京大[1日目]・日本大[N方式]・久留米大
④2/2(火):帝京大[2日目]・東海大[1日目]・福岡大
ここがポイント!
①ここで、1/24(日)は3大学が重複しており、2大学は西日本にある大学です。2015年度はどちらも1,500名以上の志願者を集めています。全統模試のボーダー偏差値は近畿大が67.5で川崎医科大が65.0となっています。入試科目は両大学ともに同じですが、近畿大の数学の出題範囲には数学Ⅲがありません。入試科目をトータルで見ると、少し近畿大の方が難度の高い出題をしています。
②1/30(土)も3大学が重複しています。昨年の北里大は単独試験でしたが、2016年度は同じ関東の獨協医科大と重複。この2大学は全統模試ボーダー偏差値も同じ62.5であることを考えると、どちらを受験するかで悩みそうです。
2015年度入試問題の難易度は英語と化学は獨協医科大が難しく、数学と生物は北里大が難しかったです。北里大は、各科目ともに問題量が多いのが特徴です。特に英語の長文ワード数は、毎年、話題となります。
北里大学の大村栄誉教授が医学・生理学ノーベル賞を受賞したことが、北里大学の志願者増につながるかもしれません。
2/1(月)と2/2(火)の試験日の重複については、次回の本ブログ(その2)でお伝えします。