これまでも多くの志願者を集めていた近畿大学のC方式入試。2016年度から募集人員や2次試験の導入など大きな変更点があります。
近畿大学のC方式の利用法
「近大マグロ」でも有名な近畿大学は、ここ数年非常に人気の大学で、2年連続で志願者数が全国トップ(一般入試・全学部の合計)となっています。医学部のボーダーライン偏差値が67.5(一般試験)まで上昇するなど、私立大学の医学部の中でも難関大学となりました。
今回は、センター試験を利用するC方式についてお伝えします。まずは、変更点から。
変更点①
[定員変更]
2015→2016
前期:6名→10名
中期:2名→3名
変更点②
[2次試験]
2015→2016
前期・中期:課さない→課す(面接・小論文)
次の「試験日程や入試科目」は、『2016年度用全国医学部最新受験情報』のP137の一部を抜粋した表です。
ここがポイント!
昨年までのC方式は、センター試験の結果だけで合否が出るために、2次試験を受験するために本学(大阪)まで足を運ぶ必要がないために、全国からの出願者を集めていました。特に国公立大学と私立大学の併願者にとっては、非常に魅力的なC方式だったと思います。C方式・後期はこれまで通りで、2次試験はありません。
C方式の前期はセンター試験で、[数学ⅠA]が必須で、中期は[数学ⅠA]か[国語]から1科目を選択となっています。数学と国語の両方を受験していた場合には、大学側が高得点の1科目を合否判定に使用します。
前期と中期の両方に1次合格した場合に、2次試験は両方とも2/14(日)に実施されるために、いずれかを選択しなければなりません。前期の方が3倍以上も定員が多いため、この定員に影響されて志願者は前期に多く集まると思いますが、前期と中期はどちらの方が合格ラインが高いかは予想できません。
2015年度のC方式の結果は次の通りです。
[前期]志願者:819名、総合格者:71名、実質倍率:11.5倍
[中期]志願者:259名、総合格者:20名、実質倍率:13.0倍
[後期]志願者:106名、総合格者: 2名、実質倍率:53.0倍
結果を見ると、定員は少ないですが[前期][中期]に関しては、総合格者を定員の10倍ほどだしているので、著しく倍率が高いわけではありません。C方式に関しては、合格最低点を公表していませんが、[後期]についてはさすがに53倍と倍率が高いです。また、大学担当者から聞いた話ですと、2015年度について、[後期]の合格者(2名)に関しては、センター試験はかなりの高得点を取っているとのことでした。