札幌医科大学

2022年度出題傾向と対策

2022年度入試(2022年1月～3月実施分)の分析結果です。

英語

全体的な難易度：★★☆☆（標準）
前年との難易度比較：（変化なし）
時間に対する分量：（適量）
解答形式：記述

大問1
分野	読解
長文の種類単語数	社会系約900 語
内容	「アメリカ社会におけるアメリカンドリームの実情」を説いた論説文（内容説明・本文抜出・内容一致）
出題形式	選択・記述
難易度	★★☆☆

大問2
分野	読解
長文の種類単語数	科学系約900 語
内容	「紙面上とスクリーン上での読書の違い」を扱った説明文（内容説明・選択問題・会話文完成・自由英作文）
出題形式	選択・記述
難易度	★★☆☆

傾向と対策

長文2題という出題形式は21年度と同じだが、長文2題の合計単語数は21年度より400語程度増加した。また、21年度は大問2で記述問題が3題出題されたが、22年度は会話文完成問題などの選択問題中心の出題となった。出題形式に若干の変更はあったが、難度は21年度と同レベルで標準的な水準。やはり、過去問演習を含め様々なジャンルの長文を精読した上で、自由英作文の対策として読解した長文の内容に対する自分の意見を書く訓練が必要と言える。

数学

全体的な難易度：★★☆☆（標準）
前年との難易度比較：（変化なし）
時間に対する分量：（やや多い）
解答形式：記述

大問1
分野	小問集合（Ⅲ・B）
内容	複素数平面上で方程式の表す図形、区分求積法、合成関数、数学的帰納法
出題形式	記述
難易度	★★☆☆

大問2
分野	空間ベクトル（B）
内容	三角形の面積、直線のベクトル方程式
出題形式	記述
難易度	★★☆☆

大問3
分野	確率（A）
内容	条件付き確率
出題形式	記述
難易度	★★☆☆

大問4
分野	積分法の応用（Ⅲ）
内容	面積、回転体の体積
出題形式	記述
難易度	★★☆☆

傾向と対策

大問４題構成、試験時間は100分で全問記述式。近年は大問1が小問集合になっており、確実に得点したい。確率、微分法、積分法は必出で、特に回転体の体積はほぼ毎年出題されている。また、図形問題もよく出題されるので普段から図を描いて考えることに慣れておく必要がある。全体的な難度は標準的だが年度や問題によって難度にばらつきがあり、やや難しい問題も含まれるので、まず標準レベルの典型問題は完結できるように適切な解法を選択して、確実に計算を実行する練習を積み重ねるとよい。

化学

全体的な難易度：★・☆☆（やや易）
前年との難易度比較：（変化なし）
時間に対する分量：（適量）
解答形式：記述

大問1
分野	理論、無機（化）
内容	CO2 総合問題、状態図、熱化学、気体の溶解度
出題形式	空所補充・選択・記述
難易度	★・☆☆

大問2
分野	理論、無機（化）
内容	硫黄総合問題
出題形式	空所補充・選択・記述
難易度	★★☆☆

大問3
分野	有機（化）
内容	ポリビニル系合成高分子、糖
出題形式	空所補充・選択・記述
難易度	★・☆☆

傾向と対策

21年度に続き、22年度も比較的解きやすい問題が中心だった。受験生にはなじみのない内容から出題されることも多いが、丁寧な誘導があるので文意をしっかりと読み取れていれば十分に対応できる。苦手分野を作らず、標準レベルの頻出問題は全て完答できる力をつけておきたい。また、教科書の脚注に記されているような事項や反応式にも意識を向けておくこと。字数制限50～100字程度の論述問題が多く、日頃から丸暗記ではなく理解を伴った暗記を心掛けることが大切だ。

生物

全体的な難易度：★☆☆☆（易）
前年との難易度比較：（やや易化）
時間に対する分量：（適量）
解答形式：記述

大問1
分野	生殖と発生（生）
内容	遺伝、メンデルの法則、染色体説、性決定の様式、三点交雑、二重乗換え
出題形式	空所補充・記述
難易度	★☆☆☆

大問2
分野	生命現象と物質（生）
内容	呼吸、呼吸商
出題形式	空所補充・記述
難易度	★☆☆☆

大問3
分野	多様性と生態系、生態と環境（生・生基）
内容	藻場、磯焼け
出題形式	記述
難易度	★★☆☆

大問4
分野	体内環境の維持、生命現象と物質（生基・生）
内容	獲得免疫、コロナウイルス、ワクチン、突然変異、鎌状赤血球症
出題形式	空所補充・記述
難易度	★☆☆☆

傾向と対策

22年度も大問4題で60分、難度は21年度とほぼ同等だった。例年、基本的な知識問題と実験考察問題が多く出題されている。出題分野に偏りはなく基本問題が中心となるので、普段から教科書を丁寧に読んで全分野の基礎的な知識を漏れなく習得し、用語の意味を50～100字で説明する論述の練習をしておきたい。その上で、実験考察問題の論述の練習を積む。さらに、計算問題も毎年出題されているので、各分野の典型的な計算問題の解法を確実に習得しておこう。

物理

全体的な難易度：★☆☆☆（易）
前年との難易度比較：（やや易化）
時間に対する分量：（適量）
解答形式：記述

大問1
分野	力学
内容	放物運動
出題形式	記述
難易度	★☆☆☆

大問2
分野	電磁気
内容	コンデンサー回路
出題形式	記述
難易度	★★☆☆

大問3
分野	波動
内容	弦の共鳴
出題形式	選択・記述
難易度	★☆☆☆

傾向と対策

試験時間は2科目で120分。例年、大問3題で構成されており、力学・電磁気と、残り1題は波動、熱のどちらかが出題される。難度はそれほど高くないが、22年度の大問２における問２・３のように解答に時間を要する問題が含まれる場合もあるので、このような問題で時間を使い、全ての問題に触れられなくなることは避けたい。難度を勘案すると高得点の争いとなるが、煩雑な数値計算などが要求される場合もあるため、丁寧な計算を心掛け、ミスでの失点には気を付けること。全体的に標準的な問題で構成されるが、公式の丸暗記では乗り切れない。教科書を読み込み、公式の成り立ちや意味をしっかりと理解しておきたい。

小論文

2022年度	※小論文は実施しない

2021年度	※小論文は実施しない

2020年度	※小論文は実施しない

2019年度	※小論文は実施しない

面接

形式	個人面接
所要時間	約15分
面接会場の配置	面接官：2名受験生：1名
面接の進行と質問内容	□医師志望理由 □本学志望理由 □ ATOP-M（先進研修連携枠）の意義と内容、確約について □ あなたが考える総合診療医とは □ 本学は研究にも力を入れているが、地域医療のイメージが強い。地域医療とは何かを説明せよ □ 好きな教科とそれをどのように医療につなげられるか □医療費の高騰の原因 □ 医療においてリーダーシップを発揮してチームを指揮するか、それともみんなの意見を尊重するか □ デザイナーベビー、出生前診断、着床前診断の違いと倫理的な問題とは □自己PR（面接時間の最後）