昔から「夏を制するものは、受験を制す」と言われています。受験生にとって夏休みは、1年のうちで自由に使える時間を一番確保できる期間だと思います。
これから2回にわたり、夏休みの勉強のやり方や、注意すべきことをお伝えします。
高3生の夏休み、何に注意して勉強をするのか?
これまで多くの高3生を見てきた経験から、現役合格を成し遂げた先輩達が、どのようなことに注意をして夏休みに勉強をしたのか?
①苦手科目・苦手分野の克服
②志望校の過去問を1ヶ年分だけ解いてみる
③数学と理科の出題範囲を一通り学習しておく
「苦手科目・苦手分野の克服」が大切なことは、みなさまもご存じだと思います。今回は、これ以外のことについてお伝えします。
今回(その1)は、「②志望校の過去問を1ヶ年分だけ解いてみる」について、少し解説を加えてご説明します。
志望校の過去問を1ヶ年分だけ解いてみる
夏休みの学習計画を立てる際に、お薦めしていることがあります。それは、志望大学の過去問を1ヶ年分だけ解いてみるということです。これにより何がわかるのかというと、その大学について科目別に次のことがわかります。
①問題の難易度
②試験時間に対する問題の分量
③解答形式(マーク形式・記述形式・論述形式など)
④出題傾向・出題内容
例えば、A大学の英語は標準レベルの難易度ですが、試験時間が短いけれど問題量が非常に多く、文法や発音問題が大問で出題されているとすれば、この夏に英語の勉強として意識してやるべきことが決まります。数学は、数学Ⅲからの出題が約70%に及ぶ場合には、夏休み中に数学Ⅲの学習を終えておくことが得策です。
このように、大学により違う入試問題の特徴を早い時期に把握することで、夏休みの計画が立てやすくなります。特に私立大学や国公立大学で医学部独自の入試問題を出題する場合には、過去問の出題傾向を知ることは非常に重要です。
学習計画を全く立てずに勉強をすると、無駄な勉強に時間を費やしたり、自分の好きな科目に比重をかけ過ぎることがよくあります。そのためにも、過去問を1ヶ年分だけ解いてみることは、とても大切です。
もしこの段階で解答できなくても、落胆する必要はありません。「これから本番入試までに、合格点を取れるように勉強をすればよい」くらいに考えておきましょう。
実際に過去問に集中して勉強するには、ある程度、学力が身についてからが良いと思います。もし化学が得意で、現段階で受験範囲の学習を終えている場合は、早めに過去問対策を完成させても良いかと思います。
次回(その2)では、「数学と理科の出題範囲を一通り学習しておく」についてお伝えします。
メディカルラボの夏期講習
「苦手科目・苦手分野の克服」には、メディカルラボでの完全個別授業がお薦めです。
個別授業で、苦手な科目や分野に絞って授業を受講できます。高校の夏補習や部活動の状況を配慮して、授業スケジュールを作成します。
今回、お話した「志望校の過去問を1ヶ年分だけ解いてみる」についても、メディカルラボの夏期講習で、先生の解説を交えて授業を行うことができます。
詳しくは、メディカルラボのホームページをご覧ください。