昔から難しかった医学部。保護者の時代と今とを比較すると、さらに医学部の人気も難しさもアップしています。
今回は医学部の難しさについてお伝えします。
医学部はなぜ一段と難しくなったのか!
前回(その1)では、医学部になぜ人気が集まるのかをお伝えしました。
今回は、具体的にイメージがしやすいように医学部の難しさについてお話しします。
医師不足が社会問題となる中で、医学部の1年次入学定員も昔と比べると著しく増加しています。
国公立大と私立大を合計すると、昭和30年度に2,820名だった入学定員が、平成28年度には9,262名と3倍以上も増えました。平成31年度までは医師不足解消を目的に、主に「地域枠」に限り、各大学の定員の上限を140名まで拡大できることになっています。
しかし、志願者が増加しているために、医学部入試が易しくなる気配はありません。
医学部の難易度は国公立大学のみならず、私立大学も偏差値65を超える状況となっています。特に私立大学の難化には著しいものがあり、1970年代には偏差値が50前後でしかなかった大学が軒並み偏差値65を超えています。(偏差値は全統模試の偏差値を参考にしています。偏差値はボーダーライン偏差値で、合格可能性50%を表します)
私大最難関の早稲田大学や慶應義塾大学理工系学部の偏差値が65前後であることを考えると、私大医学部がいかに難しいかがわかります。保護者の中には、この状況にショックを受ける人も多いようです。
昨今、高校のレベルや人気を示す指標として、東大・京大の合格者数と同様に、医学部の合格者数も、今日では大きな力を持つようになりました。医学部がいかに世間の注目を集めているかがわかります。
はたしてこの医学部ブームと連動する合格の難易度の上昇は、いつ頃まで続くのでしょうか?
ひとつ言えることは、まだ当分、この状況は収まりそうもないということです。
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