「夏を制するものは、受験を制す」と言われています。夏休みは、1年のうちで自由に使える時間を一番確保できる期間だと思います。
前回の「苦手科目・苦手分野克服」に続き、夏休みの勉強のやり方や、注意すべきことをお伝えします。
英語・数学の重点学習
数多くの生徒の担任をしましたが、英語と数学を得意科目にしている人は、現役で合格する可能性が高いです。英語と数学は、’積み重ね科目’と表現されることがあります。基礎から理解をしていかないと、先に進むことができないということは容易にわかると思います。
当然、これらを苦手科目にすると非常に現役合格率が低くなります。浪人生をみていると、特に数学で苦労をしている人が多いようです。
英語や数学が得意科目ならば、難度の高い問題にチャレンジしたり、自分で先取り学習をして高校の授業を復習代わりにすることができれば、日々の勉強に余裕が持てます。
また、国公立大2次試験や私立大は、英語と数学の配点比率が理科などと比較すると高くなっている大学も多くあります。文字通り’英語・数学の重点学習’が大切です。
予想以上に大切な国語の学習
国公立大学志望者や推薦入試で医学部合格を考えている人は、国語の学習も忘れてはなりません。国語はセンター試験のみで必要となる人が多いため、高1生のうちに苦手科目になっても気にしない人も多いようです。
仮に国語が苦手な人で、センター試験の国語で200点満点中で100点しか得点できなかったとします。この場合は、国公立大学医学部の合格はかなり難しくなります。
国公立大医学部の志願者は、センター試験を5教科7科目900点満点で受験をしますが、医学部に合格するには、センター試験での得点率は85%以上、つまりは765点ほど必要となります。このうち、国語で100点を失うとすると、900点-100点=800点となり、国語以外の教科・科目で765点を取るためには、35点の失点しか許されなくなります。
そして、現在の高2生からは「大学入学共通テスト」が始まります。詳細は、以前お伝えした「こうなる!大学入学共通テスト」をご覧いただければわかりますが、大学入試センター試験とは、出題方針が大きく変わります。
国語や数学は記述式問題も出題されることになります。国語は、高1・2生の頃からしっかり対策をしておけば、高3生になっても慌てることはなくなります。実際、高3生からは、英語、数学、理科に力をいれなければなりません。
現代文、古文、漢文が苦手な人は、この夏に予備校などで基礎レベルからの授業を受講することをお薦めします。
メディカルラボの夏期講習
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完全個別授業で、苦手な分野に絞った授業を受講できます。センター試験でのみ国語が必要な場合と、そうでない場合に分けた授業を行うことで、ムダの無い効率的な授業を行えます。
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