私立大学の医学部の1次試験は、あと数校を残すだけとなりました。2月3日時点で志願者数を公表している大学から見る、2019年度の私立大学医学部の志望動向を考えてみましょう。
今回は、一般入試についてお伝えします。
1次試験日の重複状況によって志願者数の増減に影響!
センター試験 の試験日が6日後ろに移動したことが原因
数年前までのような医学部人気はなくなったのですが、依然、衰える気配がありません。
2019年度は、平成最後の医学部入試であるとともに、昨年夏以降にニュースとなっている不正入試のこともあり、近年にないほど注目度が高いかと思います。
志願者数について、大学の公式ホームページに2019年2月3日時点で公表されている数値をリストアップします。まずは、下記の表をご覧ください。
この表から考えられることは、下記の通りです。
①センター試験が6日後ろに移動したことで、昨年以上に私立大学1次試験日の重複が発生。その影響で多くの大学の志願者数が大きく減少している。
②私立専願者は、日程的に受験校を絞らざるを得なかった。
③国私併願者は、前期2次試験の対策期間の短縮により受験校数を減らした。
東京医科大学については、ニュース等で志願者数が1/3に減少したとのことで、一番の要因は一般入試の定員が76名から34名に減少したことによるものではないでしょうか。大幅な定員変更は志願者動向に影響を与えます。今回のような変更は、これまではなかったものです。
[まとめ]
のべの志願者数は減少していますが、実際の志願者数はそれほど減少している感じはしません。
重複が多く発生した年度は受験校選定がとても重要になり、これによって合否が分かれる受験生も出てきます。
2020年度のセンター試験は、1/18・19の2日で実施されるので、2019年度と同じような状況です。また、2021年度からは「大学入学共通テスト」が開始されます。浪人を避けたい現役受験生の動向も気になります。
また、どこかの時点で入試動向をお伝えする予定です。