4月になり新学期を迎える時期となりました。これからの1年間、どのように勉強をしようかと考えている人も多いかと思います。
現役の医師のみなさまに、受験生の頃を思い出していただき、「医学部受験に向けた勉強法・受験対策」はいったいどのようなものだったかを調査しました。
現役医師300名にご協力いただいて、2014年11月に実施したインターネット調査結果をお伝えします。
先輩達の医学部合格必勝法!
以前(2015年11月26日のブログ)、現役医師へ「医師を志した理由」についてのアンケートを行った結果をお伝えしました。
今回は、医学部に合格して既に医師となった方々が、医学部に合格するために「どのような勉強や受験対策を実践してきたのか」をお伝えします。
下のグラフをご覧ください。
アンケートについては、「当時、実践していたもの」と「効果がある取り組みだと思うもの」の2つに関して返答をいただきました。
このアンケート結果からは、「集中できる学習環境を確保する」がトップです。いわば勉強を開始するにあたっての環境作りが大切だということです。これには、高校や予備校・塾での授業はもちろん、自宅での勉強部屋や予備校などの自習室も関係します。
2番目に多いのは「基礎力固め」ですが、これも昔から言われていることです。最難関の医学部に合格するには、難しい問題集で演習を積まなければならないと考えがちです。以前、私は勤務していた大手予備校で東大・京大クラスの担任をしていましたが、合格した生徒の多くが、高校の教科書を中心に勉強をしていたことを思い出します。実際、自分の現在の学力と教材レベルのミスマッチがある生徒も多く、そのために学力が思うように伸びなくて悩んでいる人を多く見かけます。
「出題の傾向に合わせ、対策を立てる」「相性のいい出題傾向・得点配分の大学を探す」の大切さをあげている方も多くいます。これは、東大・京大や国公立大学医学部、私立大学医学部の志望者だけを対象にしたアンケートだったら、もっと高い数値になっていたでしょう。メディカルラボは、これらのことを考慮して『個別カリキュラム』や『マッチング』『合計点主義』などを取り入れた学習指導を行っています。
「志望動機を明確にする」という回答の割合が予想以上に低かったようです。今と比較して面接試験が重要視されていなかったことが原因かもしれません。
最後に、「当時、実践していたもの」と「効果がある取り組みだと思うもの」で一番差が大きいものは「規則正しい生活を送る」でした。医師となった今、「規則正しい生活」の重要性を実感していると思います。起床や就寝時刻、自宅学習の時間などを決めることで、ムダな時間を無くし効率良く勉強を行うことができます。
ラグビー日本代表の五郎丸選手がキックを蹴る前に、あの有名になったポーズをしますが、どんな場所・場面でも、いつも同じ状態で落ち着いて最高のパフォーマンスができるためのものです。「規則正しい生活」をルーチン化することで、いつでも勉強に集中できるようになれば、非常に効率よく勉強を進めることができます。