私立大学医学部は全部で31大学あります。そのうちで後期日程を実施するのは10大学、センター試験を利用して受験可能な大学が17大学あります。
今回は、後期日程とセンター試験利用日程について、志願者数から2019年度の動向を振り返ります。
私立大学医学部[後期日程]の志願者数動向
私立大学で後期日程を実施した大学は10大学です。2019年度は対前年比118%、実人数で1,873名の増加となりました。これは、2019年度から杏林大学と久留米大学で後期日程を新設したことによります。前期日程と比較すると定員は少ないですが、定員以上に合格者を出す大学もあります。全私立大学の約1/3が後期日程を実施するので、万が一のことを考えて、前もって出願校として受験日程に入れている人も多くいました。
(表7) 私立大学医学部 後期日程ののべ志願者数
センター試験利用日程
兵庫医科大学でセンター試験利用日程が廃止、また東海大学もセンター試験利用後期日程が廃止になりました。順天堂大学と愛知医科大学はセンター試験利用後期日程を新設。日本医科大は、一般後期日程試験とセンター試験(国語のみ)の併用日程を新設、関西医科大学も一般前期日程とセンター試験(5-7型)の併用日程を新設しました。総志願者数は、対前年比102%、実人数で225人の増加となりました。ここ数年は、国公立大学と併願をする受験生も増えています。
(表8)私立大学医学部 センター利用日程ののべ志願者数