2018年2月16日現在、全ての国公立大学の志願者数が確定しました。
2/25(日)から、国公立大学の前期2次試験が始まります。志願者数から見た動向を見てみましょう。
国公立大学の前期志願者は対前年95%となり、昨年に続いて減少!
まずは、国公立大学医学部全体の前期志願者は対前年約95%(約1000人減)となり、昨年に続いて減少しました。ここ数年横ばいだった18歳人口が、2018年度からはいよいよ減少に転じたことが要因の1つです。
また、地区別でみると、関東や近畿の医学部を中心に志願者が減少しています。人手不足が心配される中で、2018年度卒業予定の大卒内定率が、過去最高を記録しており、特に大都市では企業数や大企業が多いことから、医学部以外の学部に進路変更した受験生も多いのではないかと思います。
大学ごとに見てみましょう。ここでは、志願者数が30%以上変動のあった医学部をリストアップしました。
[前期の志願者数が大幅増加]
秋田大学:142%
金沢大学:134%
鳥取大学:148%
長崎大学:140%
鹿児島大学:133%
[前期の志願者数が大幅減少]
福島県立医科大学:67%
群馬大学:63%
福井大学:65%
浜松医科大学:67%
奈良県立医科大学:62%
和歌山県立医科大学:65%
山口大学:61%
愛媛大学:60%
熊本大学:58%
志願者数の増減には、何らかの理由がある場合が多いです。例えば、浜松医科大学や山口大学は、新たに2段階選抜を導入したことが原因です。また、それ以外にも地方の医学部を中心に「隔年現象」や「前年度の反動」が原因の大学も多いです。
大切なことは、志願者数の増減で一喜一憂してはならないということです。志願者数が大幅に増えても、その増加分がボーダーライン以下の場合には、難易度にはほぼ影響がありません。逆に減少した場合も、上位層の志願者が減らなければ難易度は下がりません。
前期2次試験まであと僅かとなりました。医学部入試は、1点や2点が合否の分かれ目となる場合もあります。しっかりと最後まで、時間を無駄にすることなく勉強を続けてください。