最難関の医学部入試。現役合格を成し遂げるためには、どのような勉強をしたらよいのでしょうか。
前々回「その①」では、医学部の現役合格率についてお伝えしました。前回「その②」では、高1・2生は何を意識して勉強をすればよいのかについてお伝えしました。
今回は受験生となる高3生が、まず考えなければならないことについてお伝えします。
受験生となる高3生、現役合格のための志望校決定!
高3生からは受験生と呼ばれるようになります。これまでの高校の授業だけでなく、医学部受験を意識した勉強をしなければなりません。
そのために、まず考えなければならないのは志望校をどこにするかです。
①国公立大学なのか、私立大学なのかを決定します。
国公立大学志望ならば、センター試験で必要となる国語や地歴公民などの対策も考えなければなりません。
2次試験に対しても、東大・京大や単科の医科大学の場合は、出題に特徴があることが多いために志望校に応じた対策が必要です。東京大学や京都大学、名古屋大学、山形大学では、2次試験でも国語が必要となります。
センター試験は基礎学力を中心とした学力が試されます。また、一般的な国公立大学2次試験は、高校の教科書から出題されます。最終的には、センター試験終了後に実施される自己採点の結果を見てから出願校を決めることとなりますが、2次試験は記述・論述形式なので、前もって答案の書き方などの練習が必要です。英語は、英文和訳や自由英作文の出題割合が高く、数学は数Ⅲを中心とした微分・積分の出題が多くを占めます。
一方、私立大学志望ならば、具体的にどこの大学を志望するかを決定しなければなりません。私立大学は、「その①」でもお伝えしましたが、大学ごとに出題傾向が違います。英語の入試問題を例に取ると、文法問題の出題比率が高い大学があります。また、高校で学習する単語力以上の英単語を出題する大学もあります。あるいは、試験時間に対してワード数が非常に多い英文を出題する大学もあります。
現時点で、具体的に志望大学を決定できなくても、国公立大学か私立大学くらいかは決めておかなければなりません。
つまり高3生になるまでに志望大学を決定して、志望大学に応じた入試直前までの学習計画を立てることが必要となってきます。
国私併願の場合は、受験勉強の効率が悪くなります。国公立大学の志望校を中心に勉強を進めて、夏休み終了時点での模試結果などを参考に、その後の方針を考えなければなりません。
志望校が決定したら次はどのように勉強をしたらよいのか?
高3生からは受験を意識して、効率よく勉強をしなければなりません。そのためにこれからの1年間、どのように勉強するかを考えなければなりません。そのことについては、次回「その④」でお伝えします。