部活との両立 / 受験勉強の開始時期 / 苦手科目の克服 / 文系科目 / 数学 / 計算力向上 / モチベーション / 基礎 / 自分のペース |
現役医学部生に聞いた「コツコツ積み重ねる勉強法」をご紹介します。小さな目標を達成しながら、確実に学力を高めていく。そのようなスタイルで、医学部合格を果たした先輩たちの話をまとめました!
センターの鬼になるためには高1からが勝負です!
大阪医科大学医学部2年生 T.Mさん
現役で一般合格
高校に上がったタイミングから予備校に。部活との両立も実現
中高一貫の進学校に通っていたTさん。進路を意識する時期に、周りに医学部を目指す同級生がたくさんいたこともあり、なんとなくTさんも目指すように。Tさんは、入学時から練習や規則が厳しいバスケ部で活動していました。部活漬けの毎日を過ごしながらも、高校に上がるタイミングで予備校に入り、映像授業を上手く活用しながら、勉強と部活の両立を続けていました。
予備校をフル活用、部活引退後は夜遅くまでこもって自習する日々
高校2年生という早いタイミングで部活が引退を迎え、そのタイミングでTさんの学校は高校3年生の範囲まで授業を終わらせてくれていました。受験モードに切り替えたTさんは、21時まで解放されていた学校の自習室に毎日籠り、予備校の授業もうまく組み合わせながら順調に成績を伸ばしていきます。学校の先生にも恵まれ、わからないところを聞きに行くと、いつもオープンで丁寧に教えてくれました。
苦手を克服し、センターで9割突破!見事現役合格
文系科目が全体的に苦手だったというTさんが、特に苦労したのは国語。古文と漢文は点がなかなか取れませんでした。そんなTさんは、苦手克服を目的に25年分の過去問が掲載されている問題集を使い、ひたすら過去問演習を解いていきます。また、母親が紹介してくれた漢文の参考書との相性が非常によく、最終的には満点が取れるほど国語が得意になりました。そして、本番のセンター試験も総合点で9割を突破し、センター利用で見事大阪医科大学に現役合格したのです。
Point:高1からコツコツ積み重ねていけば現役合格も夢じゃない!
早い時期から受験勉強を始めることで、医学部の現役合格の可能性は上がります。難関である医学部受験は、浪人してやっと合格できるイメージが強いですが、結局は勉強を前倒しで始めればいいのです。しかし実際には、部活や学校行事など、高校生活には勉強以外にやることがたくさんあるので難しい。Tさんのように、勉強と両立できる人は少数ですが、現役合格をなんとしてでも叶えたいという受験生は、早いうちからコツコツと勉強を積み重ねていきましょう。医学部受験の開始タイミングは、早いに越したことはありませんよ。
基礎問題を繰り返し解いて数学の点数を一気に上げました!
東海大学2年生 S.Yさん
1浪を経て合格
現役合格できなかったのは苦手な数学のせい
幼い頃から医者になることを目指していたSさんは、大手予備校の集団授業や映像授業を駆使しながら、レベルの高い高校で必死に受験勉強を進めてきました。途中医学部の道を諦めることもありましたが、自分の理想を思い出し、踏ん張る日々。しかし、生物と英語を伸ばすことはできたものの、苦手の数学を最後まで克服することができず、現役の受験を失敗してしまいました。
医学部合格には黄チャートで十分! 基礎を徹底的に鍛える
「医学部に行くには数学の青チャートができないとダメだろう」と思っていたSさんは、浪人で入ったメディカルラボの講師に「青チャートは難し過ぎるからやらなくていい。うちは黄チャートを勧めてるよ」と言われ、衝撃を受けます。志望していた私立の医学部では青チャートに出るような応用問題は数個しか出ず、結局は基礎の反復が大事。先生の言葉に納得したSさんは、基礎問題をとにかく大量に解くことで、苦手な数学を克服していきました。
ペースを崩さず勉強に打ち込み1浪で合格!
Sさんは、同じ場所に毎日通って、毎日朝から晩まで勉強するというペースを1年通して崩しませんでした。時には他の人が頑張っている姿を見て、「自分もやらなきゃ」とやる気を出していたSさんは、最後までモチベーションを高く保つことに成功。晴れて1浪で医学部合格を果たしました。
Point2:基礎的な問題の反復が、計算力向上に繋がる!
数学の点数が伸びずに悩んでいる受験生は多いのではないでしょうか。医学部受験に数学は必須。肝である計算力を伸ばすは、結局は基礎の反復が重要です。Sさんがもしメディカルラボ の先生のアドバイスを聞いていなかったら、青チャートを無理して解いていたら、数学は苦手なままだったかもしれません。他の教科にも言えることですが、特に数学は基礎問題を何回も解いて、力をつけましょう。
周りを気にせず、マイペースに勉強しましょう
東京医科大学医学部4年生 S.Tさん
現役で公募推薦合格
家に帰ったら勉強しない。自分のペースを維持
現役生の頃からメディカルラボに週4で通って受験勉強に精を出していたSさんは、予備校から帰宅した後は一切勉強しないようにしていました。22時までメディカルラボで勉強して、帰宅後も自習しようものならいつか無理がくる。自分のペースを崩したくなかったSさんは、あくまでマイペースに勉強をすることを強く意識していました。
息抜きにスマホで思い切って動画を見ちゃう
Sさんの勉強の息抜きは、スマホで好きな歌手グループの動画を見ること。見ちゃいけないと思いながら勉強しても集中できないと考えたSさんは、思い切って動画を見て、リフレッシュしたうえで勉強に励んでいました。また、その歌手グループのコンサートに、受験期にも関わらず3回も行っていたSさん。メリハリをつけることを徹底して、ライブ終わりの移動でもテキストをずっと読み込んでいました。「このやり方は私に合っていて、そのおかげかストレスなく受験を乗り越えることができました」とSさんは語ります。自分に合った息抜きは、受験勉強にプラスに働くのですね。
3年生で“はじめて”知った公募推薦制度を活用
高校3年生の時に公募推薦の仕組みを初めて知ったSさん。チャンスは多くあったほうがいいと考え、その時も「申し込むだけ申し込んでおこう」という気持ちでした。Sさんが本格的に公募推薦に向けた対策を始めたのは9月。英語の小論文、日本語の小論文、理科3科目と数学の筆記を中心に勉強し、12月半ばに合格をもらい、Sさんの受験生活は終わりを迎えました。
Point3:周りと比較しすぎると不安になるだけ!自分のペースで取り組もう
医学部受験は厳しい競争の世界。周りを意識してしまうのも仕方ありません。ライバルを意識し、お互い高め合いながら成績を伸ばすという比較は受験勉強にプラスに働きますが、比較しすぎて落ち込んで勉強に身が入らなくなったら元も子もありません。比較しすぎることなく、Sさんのように自分のペースで勉強に取り組むことで1年を通じて勉強をできるようになります。受験生のみなさんは、自分のペースも大切にして、勉強に取り組みましょう。