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2025年度医学部入試押さえておきたい大学別入試変更点 [国公立大学編]

2025年度入試で入試科目や配点などを変更する大学の中で、出願者の流れに影響を与える可能性がある一般選抜の前期日程についてお伝えします。

■2025年度入試 医学部入試変更点は、随時最新情報をここ『医学部受験ラボ』にまとめています。

 

札幌医科大学 面接試験の配点変更

前期個別試験において、面接試験の配点が100200点に変更されます。
そのため個別試験合計点は、700800点になります。合計点に占める面接試験の比率は、1425%と大きくなります。総定員110名の中で、公立大学であることを考慮しても、一般枠定員が20名ととても少ないです。
医学部のアドミッション・ポリシーには、「札幌医科大学医学部は、北海道民の健康と医療を守り、地域や国際医療に貢献できる医師及び国際的・ 先端的研究を通じて世界に貢献できる研究者を育てます。」(一部抜粋)と記載されています。
今回の変更点は、道外から同大学をめざす場合は、アドミッション・ポリシーをよく理解し、面接試験対策をしっかりと行う必要があります。 

 

弘前大学 個別試験科目の変更

前期個別試験で出題されていた総合問題を、英語・数学に変更。
総合問題は、英語で書かれた医療系を中心とした素材の問題2題で、その内容は多くの国公立大学の後期試験や総合型・学校推薦型選抜の個別試験で出題するタイプの問題です。また以前から個別試験で理科の受験は必要ありません。このために、これまでは共通テストの自己採点結果を見て、他大学から弘前大学に出願校を変更することや、弘前大学から他大学に出願校を変えることはそう簡単ではありませんでした。
今回、英語・数学に変更され、対策が行いやすくなりました。総合問題の対策には、物理・化学・生物や科学全般の知識も必要だったため、これまでとても苦労をした受験生もいたと思います。前期個別試験では、多くの大学では理科2科目が入試科目として設定されていますが、これまで通り2025年度も、理科の受験は共通テストでのみです。
弘前大学は2020年度までは、英語・数学・面接で個別試験を実施していました。英語・数学は、過去問演習も重要になります。

 

秋田大学 共通テストの配点変更

共通テストの英語は、リーディング(R)とリスニング(L)で構成されています。文科省の配点は、R100点、L100点で合計200点です。つまり、配点比率はRL11となっています。しかし、各大学でこの配点比率を変更できます。秋田大学は、RL41で実施していました。圧倒的にリーディングの配点を重視していましたが、2025年度からは配点比率を、RL11に変更をします。
秋田大学の受験を考えている人で、リスニングが苦手な場合は、少し早めに対策をしておいた方が良いです。

 

名古屋大学 個別試験科目・配点の変更

前期個別試験で国語が入試科目から外されます。そして、英語・数学・理科の配点が各100点アップすることで、個別試験がこれまで以上に重視されます。
共通テスト:個別試験=90016509501800となります。
国語が苦手な受験生にとっては朗報です。そして、これまで以上に、英語・数学・理科の個別試験の対策が合否に大きく影響をします。

 

詳しくは、大学のホームページや募集要項でご確認ください。