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医学部受験者必見!効率的な学習スケジュールの立て方

作成者: 医学部受験ラボ|2019年07月08日

1日のスケジュール / 受験勉強の開始時期 / 学校の授業 / 年間スケジュールの立て方 / 現役合格 / 基礎

医学部受験を効率良く進めるためには、スケジュール管理が重要です。1日単位から年間単位まで、合格に近づくためのスケジュールの考え方をご紹介します。

合格のために、まずは1日のスケジュールから見直す

受験生にとって理想的な1日は、できれば朝5時くらいに起きて、少し運動をした後に、炭水化物が多めの朝食を摂ることです。炭水化物が消化されてできるグルコースは、脳を活性化するために必要な栄養素。脳も栄養を与えてあげなければ、しっかりと機能することはできません。「朝食を抜く生徒はなかなか成績が上がらない」と言われている理由はこのためです。

朝食後は、より脳を活性化させるために手を使って勉強する計算練習をしてください。脳が活性化してきたら、前日の復習をして知識を定着させましょう。人は睡眠中に記憶を整理するため、夜寝る前は暗記物の勉強をした方が効率的です。睡眠は身体の疲れを回復させるだけでなく、脳の疲れも回復させます。できれば6時間程度の睡眠を維持するよう心掛けてください。

勉強中に眠くなった場合は無理をせず、10~15分程度の仮眠をとります。寝過ぎると生活リズムが狂ってしまいますが、10~15分程度の仮眠は脳をリフレッシュさせ、その後の集中力を高めてくれるはずです。

ゴールまでの時間を計算した年間スケジュールの考え方

まずは「来年受験をする」と決めた瞬間からすぐに気持ちを切り替えて、次年度に向けての受験勉強をスタートさせましょう。すぐに取り掛かりたい教科は英語と数学です。英語なら文法問題、数学なら数Ⅰの基礎から始めてください。

理科や社会は、覚えたことを忘れないように反復することに時間を費やすため、受験日をゴールとして考え、そこから逆算して、後発で集中的に勉強をしましょう。また、9月以降は現役生の追い上げが激しくなってくるので、8月の終わりまでに学力をできるだけ上げ、現役生との差を付けておくことが肝心です。

8月の終わりから9月の初旬にかけて、1度過去問を解いて自分のレベルを把握し、目標とする大学を明確にしておきましょう。同時に、その大学に合格するにはあと何点伸ばさなければいけないかなども、科目ごとにきちんと調べておく必要があります。10月には再度、過去問を解いて、それを基に点の取れない単元の復習をしてください。そして、12月は、過去問や類題を中心とした追い込みとなります。

学校の授業をおろそかにしない。基礎が何より重要

学校の授業は基礎と言えます。基礎がきちんとできていれば、初見の問題でも、それなりに考えることができます。ですから、現役合格のためには学校の授業を有効活用して、覚えることは授業に合わせてきちんと授業の復習もしながら進めてください。

学校の授業に合わせながら勉強し、高校3年生の8月時点には基礎演習が完全に解けるようになっているのが望ましいスケジュールです。この段階で自分が受験する予定の大学の過去問を1年分試しに解いてみましょう。合格するためにはどのレベルの問題をどれくらい解けるようにする必要があるのかを教科ごとに把握し、9月以降の学習の指針にします。自分で見極めるのが難しい場合は、医学部受験に詳しい先生に相談してください。

10月からの標準演習では、定期的に過去問を解いて、各科目の目標点と現時点での得点を把握しながら学習内容を調整します。この工程は基礎をしっかり固めてからでないと結果的に過去問に振り回されるだけになるので、くれぐれも土台作りをおろそかにしないよう気を付けてください。

高校1年生、2年生が気を付けること

もし、あなたが高校1年生だとしたら、受験勉強は英語・数学・化学から始めましょう。この3科目は、どこの大学の医学部を受験するにしても必要になるからです。高校2年生なら、それに加えて生物または物理も勉強を始めます。学校で習う基礎をしっかりと勉強していれば、センター試験対策は高校3年の冬からでも十分間に合うはずです。