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ケニア留学研修で大きく広がった将来の視野

作成者: 医学部受験ラボ|2020年02月17日

CBT / 国家試験 / 大学の雰囲気 / 授業の様子 / 海外研修 / 部活・サークル

大阪公立大学 4年生 Y.Sさん
大阪公立大学 1年生 T.Kさん

今回は、大阪公立大学4年生のY.Sさんと1年生のT.Kさんの対談企画をお届けします。同じ高校に通い、お互いの実家も近い場所にあるというY.SさんとT.Kさんはバスケットボール部に所属し、充実した大学生活を送っています。海外研修を経験し、海外での活動に興味を持つ2人は、どのような目標を持って医学部での勉強に励んでいるのでしょうか?

2人ともバスケットボール部に所属しているそうですね。部活内の雰囲気はどうですか?

Y.Sさん(以下Y):学年は違いますが、実は高校も同じなんです。部活内の雰囲気はアットホームですね。
T.Kさん(以下T):そのお陰でチームワークが固まっているのか、僕たちの代はなかなか強いですね。夏休みの大会では優勝もしました。
Y:名古屋とか九州もバスケは強いんですよね。僕たちの部も含めて、医学部の部活は想像していた以上に本格的で、ラグビー、野球、サッカー辺りは特に練習量も多いです。
T:最初の方は、思ってた大学生活と違う!と思いましたよ(笑)。練習量が多めで、「部活感」はかなりあるというか。
Y:練習は週3回、17時から19時ですね。その後22時くらいまで残って自主練習をする時もありますが、残らずに帰ろうと思えば帰ることもできる環境です。

部活のメンバーと遊びに行くことも多いんですか?

Y:練習終わりに飲みに行くことは多いですね。部活がない日はみんな各々の予定や過ごし方があるので、練習後が一番時間を合わせやすいんです。天王寺駅周辺はお店がたくさんあって選び放題なので、行く場所は天王寺が多いですね。とりあえず飲むだけなら、駅北口の鳥貴族によく行きます。

なるほど。他はどんなところに行くんですか?

Y:駅前の「ふじ」というお店の刺身定食をよく食べています。結構ボリュームがあるのに、900円でご飯もおかわりし放題なんです。なぜか天王寺はおかわりし放題のお店が多いんですよね。
T:僕もそこ知ってます。1年生なのでまだ開拓はてきていないですが、ルシアスはよく行きますね。本当に選択肢がたくさんあって、選び放題です。
Y:あと、天王寺からはUSJへのアクセスもいいので、みんな年間パスを買って遊びに行ってますね。僕も3年生までは年間パスを持ってました。今はUSJのために1日空けるのではなく、他のことに時間を使うようになったので行かなくなってしまいましたが…。
T:僕は年間パス持ってます。今年はまだ行き切れてないですが、これからホラーナイトやイベントがたくさんあるので楽しみです。

遊ぶ場所もたくさんあって、楽しそうな大学生活ですね。

T:遊び場所もそうですが、僕はとにかく部活が楽しいです。
Y:確かにやりがいはあるね。僕は、部活のないオフの日も時間を作ろうと思えば作れるので、その時間を利用してやりたいことをやるというのを大事にしています。これまで、ヒッチハイク、スカイダイビング、バンジージャンプなど、色々なことに挑戦しています。やりたいことは大学生のうちにやっておきたいですね。
T:あ、あと飲み会も楽しんでます(笑)。
Y:結構飲み会が出会いに繋がるケースは多いですね。他の大学との合コンをセッティングしまくる人もいたりして。そうではなく、ただ友達同士の飲み会を楽しむ人もいたり、人によって色々です。

2人から見て、大阪公立大学の学生の管理は厳しめですか?

Y:そんなに厳しくないですね。自由な校風だと思います。真面目にもなれるし、何も勉強せずに不真面目にもなれるし、学生次第といった感じでしょうか。と言っても、本当に何も勉強しない人は留年していますね。最低限やらないといけないことをやって要領よくこなしていれば問題はないです。
T:僕たちの学年は一般教養などで、専門的なことはまだ勉強していない段階ですが、テストも然程多くはないですね。前期末と、後期末にまとめて1回ずつで、あとは教科によってその途中にテストが挟まる程度です。
Y:2年生、3年生の間は2週間に1回もしくは月に1回、小出しでテストがあるので、テスト期間だけ頑張るというようなことはなくなりますね。常に何かしらの勉強が3週間後とかに控えてるので、いつも「もうちょっとでテスト」と言いながら勉強している感覚です。全く無勉強では解けませんが、教科書や過去問を見て対策していれば点数が取れる内容のものなので、そんなに難しくはありません。

1年生のTさんから4年生のYさんに聞いてみたいことはありますか?

Y:地元も近いから帰り道にしょっちゅう会うし、話は結構してるよね(笑)。
T:勉強の話は普段全然しないですけどね(笑)。4年生のCBTテストってかなりしんどいですか?
Y:国家試験の次に大事なテストって言われてるくらいだし、やっぱりしんどいかなぁ。落ちる人は数人くらいらしいけど、順位によって実習先の病院を選べる順番が決まるから、行きたい病院が決まってる人にとってはその辺りも重要ですね。僕自身はまだ行きたい病院を決めてないけど、いざ決まった時に選択肢があると全然違うと思う。
T:僕にはまだまだ早い話ですね。やっとこれから医学部らしい勉強が始まるところなので、先輩達は大変そうだなという程度で…。
Y:テストの内容的には、難しいというよりとにかく量が多いんですよね。僕は短期集中型で、普段からコツコツ積み重ねててきないタイプなので苦労します…。対策としては、ひたすら問題を解きながら覚えるしかないですね。問題集は全てアプリになっているので、iPadで勉強しています。

みんなiPadを使って勉強してるんですか?

Y:学生の半分以上は持っていると思います。2、3万円くらいの有料アプリがあるんですが、それを購入して勉強しています。去年までは本で勉強していたので、かなり楽になりました。
T:iPadって買った方がいいですか?
Y:絶対買った方がいい!最新型が欲しいなら待てばいいけど、ペンシルが使えるなら最新型じゃなくても勉強には全然問題ないし、買うのは早ければ早いほどいいと思う。携帯よりも見やすいしね。

これまでの授業で印象に残っているものはありますか?

Y:1年生の時の心肺蘇生実習です。4年生が1年生に教えるんですが、先輩たちから生死に関わる話を聞いて、医学部に入った実感が湧いたことを覚えています。
T:来週僕たちもYさんたちから教わるんですよね。医学部はあまり他との交流がないので楽しみにしています。
Y:確かにそうかも。医学部のキャンパスは阿倍野にあって、他の学部のキャンパスは杉本町なので離れているんです。唯一、看護学部は同じキャンパスなんですが、校舎が別なんですよね。
T:1年生の間は他学部と一緒に一般教養や英語の授業を受けるので、そこで話が出来るのは嬉しいですね。

大阪公立大学では3年生になると研修があるそうですが、どんな内容なんですか?

Y:自分で研究室を選んで、3ヶ月くらい過ごしてから論文を書くものと、ケニアでの1ヶ月の研修もあります。ケニアでの研修は寄生虫教室のみです。他の教室は、配られた研究テーマに沿って研究を続ける感じですね。僕はケニアでの研修を選びました。
T:海外は僕も行きたいです。何なら、医学研修じゃなく語学留学でも行きたいと思うくらいです。高校生の時にカリフォルニア研修に1週間行ったんですが、そこから英語オンリーの環境での暮らしに興味を持つようになって。
Y:ケニアの他にも、イギリスに1週間くらい行くプランもあるし、探せばたくさんあるよ。長期休暇の間には旅行も行けるし、時間がある内に行けるだけ行った方がいいと思う。
僕の場合はケニアでしたが、普段自分が生活しているのとは全く違う世界で、すごく衝撃的でした。15時以降は自由時間だったので、辺りを散歩して現地の人と話したりして仲良くなれたりもするんです。みんな、店番の途中なのに店をそのままにして道案内をしてくれたり(笑)。研究の内容はもちろんですが、それよりも海外で活動したという経験はとても大きな意味がありましたね。日本から同行している先生と現地のスタッフ数名との移動で、車に人が入り切らず、車の上に乗って移動をしたのもいい思い出です。


ケニア留学

では最後に、理想とする医師像や働き方について教えてください。

T:具体的にどの分野に進むかはまだ決めていないので、学んでいく中で関心を持った分野を選びたいと思っています。病院に行った時などに患者の立場から医師の姿を見ることができますが、「この先生いいなぁ」と思うことがあります。自分も患者から「いい先生」と思われるような医師になりたいので、将来はそんな医師に近づけるように頑張りたいです。
Y:エボラ出血熱についてのテレビ番組で、現地で活躍する医師の姿を見て「かっこいいな」と思ったのが医師を目指すようになったきっかけです。なので、僕たちはぬくぬくと生きているのに、生きたいと思っている人たちが生きられない環境を変えたいという気持ちが一番大きいです。僕がケニアに行って研究を経験したのもこの理由からです。
延命というよりかは、未来があるのにそこで命が終わってしまうということがないように、助かるのに救えられていない命を救える医師になって活躍することを目標にしています。キャリアも必要ですし、色々と大変な面も多いですが、将来は海外に出て活動できればと思っています。