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授業はすべてiPadで!いまどき医大生に聞いた最近の学生事情

作成者: 医学部受験ラボ|2020年01月24日

iPad / テスト / バイト / 大学の雰囲気 / 将来 / 授業の様子 / 理想の医師像 / 結婚 / 遊びに行く場所 / 部活・サークル

大阪医科大学 2年生 M.Yさん
大阪医科大学 1年生 N.Aさん

今回の「医大ライフ」は、大阪医科大学2年生のM.Yさんと1年生のN.Aさんの対談企画をお届けします。大阪医科大学のある高槻市は電車の便が良く、学校が早く終わった日には京都やUSJに遊びに行くという2人。彼女達は他にどんな医大ライフを送っているのでしょうか?部活動や、将来の医師像についても聞いてみました。

大学によっては生徒をきっちりと管理している大学と、どちらかと言えば放任主義の大学があると思うのですが、大阪医科大学はどちらですか?

M.Yさん(以下M):私大は厳しいとよく言われているみたいですが、個人的に全然厳しいとは感じていないですね。
N.Aさん(以下N):私もそう思います。勉強が大変だと感じることはあまりないですし、やらないといけないことさえキチンとやっていれば、あとは自由です。周りもテスト前になるとしっかり切り替えて取り組むというか、勉強をする習慣が身に付いています。普段はみんなふざけてるのに、意外と真面目にやれるんだ!っていう(笑)。テストもそんなに頻繁ではないですね。
M:そこは学年によって違うかな。
N:1年生は夏と冬に1回ずつですね。
M:2年生は解剖のテストが2回、夏前にありました。今回は生化学と分子生物学で、1ヶ月後に生理学のテストもあります。まとまって前期の終わりにテストがあるというような感じではなく、単元が終わるごとにテストが行われるんです。3年生はまとまってあるらしいですけどね。学校側も毎年色々と形式を変えながらやっているので、次の2年生からはまた変わる可能性もあります。

普段はどの程度自習していますか?

M:バイトをしているので、その合間に少しやる程度ですね。テスト前以外は勉強以外のことに時間を使うことが多いと思います。
N:今のところは、テスト前に固めればクリアできる程度ですね。

なるほど。2人がこれまで受けた中で、印象に残ってる授業はありますか?

N:難しさが印象に残ってる授業なんですが、前期は一般教養ですね。後期は「発生」が難しいなと思いました。とにかく覚えることがたくさんあって、「こんなに覚えるのか、これから怖いな」と少し不安になりました(笑)。
M:発生の授業では、臓器がどうやって出来ていくのかについて学ぶんですが、今後の細胞の授業にも深く関わってくるし、ベースとなるのでかなり大事ですね。私は、2年生の時に授業の一環として見学させてもらった手術が印象に残っています。
N:私も見ました。
M:自分自身も怪我がきっかけで手術を経験したというのもありますし、実際に現場や写真を見せてもらったり、ここの繊維を取ってここに繋げて…というような説明も聞けて、とても勉強になりました。外科医を目指しているわけではないですが、5〜6年生ではもっと色々な場を周れると思うので楽しみですね。

1年生のNさんから2年生のMさんに聞いてみたいことはありますか?

N:さっきも言っていた発生の授業の内容量がとにかく多くて、これ全部覚えるのかな…と焦ってます。
M:私もその時は62とか、かなりギリギリで受かったよ(笑)。過去問だけで勉強しようと思うとなかなか難しいから、とにかくスライドを全部覚えるしかないかなぁ。
N:1回目の授業は名前を覚えるのがメインで、2回目は生物だったんですが、実際のテストではどんな風に出題されるのかが分からなくて。
M:確かに戸惑うよね。でも、授業で先生の話をちゃんと聞いてるなら大丈夫だと思うよ。

スライドを使って授業が進められるんですか?

M:大阪医科大学は、iPadが事前に1人1台配布されるんです。先生が授業をスライドで説明してくれて、そのスライドをiPadにダウンロードすることができます。高校と違って1回の授業料が多いので、スライドじゃないと対応できないんですよね。iPadは私が入学した時には既に導入されていましたが、ペンシルが使えるようになったのは私の代からみたいです。
N:配布されたスライドに、ペンシルを使って自分で書き込んだりしています。iPadの中にノートが入っていますし、ロッカーには教科書などの必要なものを全部入れているので、学校にはiPadさえ持って行けば授業が受けられますね。学校に行くのにお弁当とお財布とポーチだけ持って行ったりして、端から見たらただのお出かけみたいですよね(笑)。学校の周辺には飲食店も多いので、外で食べるとなるとほとんど何も持たずに大学に行けちゃいます。

いまどきって感じがしますね(笑)。学食と外食のどちらが多いですか?

N:基本は家からお弁当を持って行っていますが、週2〜3回くらいは外に食べに行ってます。部活前の空いた時間にカフェに行くこともありますね。
M:私は週3回学食で、週2回は外で食べています。高槻駅の周辺は美味しい飲食店がいっぱいあることで有名みたいです。頻繁に行くのはやよい軒ですが、駅の近くにあるイタリアンのお店も美味しいんですよね。1000円でサラダとドリンクとパスタ、大きめのピザが付いていて。
N:私もそのお店好きです!お昼ご飯をみんなで食べに行ったり、学生の半分以上はこの辺りで食べ歩きをしていると思います。夜なら居酒屋にも行きますね。
M:部活の帰りにも寄れるので、必然的にそうなっちゃいますね。

普段はどんなところに遊びに行くんですか?

N:高槻駅から京都、梅田まですぐに行けるので、普段遊ぶのはその辺りですね。学校が早く終わる日はそのまま阪急線に乗って京都に遊びに行ったりしています。あと、新大阪までも電車で1本なので、行動範囲はかなり広いです。
M:ユニバ(USJ)も学校終わりに行けちゃいますね。ほとんどの学生は年間パスを持ってるので、少しの時間でもみんな気軽に遊びに行くんですよね。
N:私も年間パス持ってます!1年生は特に買っている人が多いと思います。最低でも3回行けばお得なんですよね。友達を集めて大勢で行ったりして楽しんでいます。

駅からのアクセスが抜群にいいんですね。先ほど部活の話が出ていましたが、2人はどの部活に入っているんですか?

M:私はバスケットボール部です。中学・高校でもやっていたので、自然な流れで入部しました。本来は3年生がキャプテンになるのですが、今は2年生の私がキャプテンを務めています。結構みんなが真剣にやっている部活で、練習の頻度は月曜・水曜・金曜の17時から21時です。プレイヤーは15人ほどで、楽しくやっています。たまに週末に練習試合が入ることもあります。
N:私は初心者ですが、ゴルフ部と小児ボランティア部に入部しました。新入生歓迎会で色々な部活を見ながら、練習が週2回の部活を探していて。実際にやってみた中で一番楽しかったのでゴルフ部に決めました。打ってみると下手ながらに面白いなと思ったのと、ボールに当たった瞬間の爽快感をとても気に入ったんです。部内は私のような未経験者も多いですが、経験者もいます。医学部は元々ゴルフをやっている人の割合が多いみたいですね。練習は16時から18時までです。

M:ゴルフ部はキラキラしてるイメージがあるね。大学生ならではって感じがする。バスケットボール部も、経験者と初心者の両方が所属しています。経験者だからと言って上手い人ばかりではないですし、初心者でも試合に出られるほど上達する人もいます。

どちらも初心者でも安心して入部できそうな雰囲気ですね。部活を通して他の大学と交流する機会はありますか?

N:試合や練習試合を通して仲良くなることはありますね。交流試合も多いです。
M:西医体などでもそうですが、関西と言っても広いので、今のところは大会や試合で顔を合わせた時に話す程度ですね。大学内での交流で言えば、入学してしばらくしてから医学部と看護学部で合宿に行くんですが、そこではグループワークなどを通して仲良くなれます。普段はそれぞれの棟が離れているので、こうして他学部の人たちと知り合える機会があるのは嬉しいですね。

長期休暇の間は旅行に行ったりもするんですか?

M:部活はGWの他にもまとまった休みがあるので、来年は友達と上海に行く予定です。Nちゃんは今年が大学に入って初めての夏休みだったよね。
N:私は友達と金沢、韓国に行ってきました。どちらもご飯が美味しくて、とても楽しかったです。他は、3連休を利用して福岡にも行きましたね。

では最後に、理想とする医師像や働き方について教えてください。

N:6年間勉強して、研修医の間に結婚したいです!20代の間にウェディングドレスを着たくて(笑)。もちろん、結婚した後も医師の仕事を続けたいです。私は元々、1型糖尿病という持病があり、それが専門医を目指そうと思ったきっかけでした。大阪医科大学で研修を行い、小児科医になって、1型糖尿病の専門医資格を取ることが私の目標です。専門医資格を取っている方が、ちゃんとその病気のことを診ることができると思うので。
M:ぼんやりと臨床医がいいかも、という気持ちはありますが、私はまだどの科に進みたいかということは決められていません。医学部にいる間に色々と見て、その中で自分に合うものを見つけられたらと思っています。強いて言えば、ずっとスポーツをしてきたので、スポーツに関係のある科に興味があります。私もNちゃんと同じように、結婚もしたいし将来的には子供も欲しいですが、出産してからも医師として働きたいと考えています。そういう意味も含めて、開業医ではなく、パートで色んな病院に勤めるのもありなのかなぁと思いますね。