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「学生の間に“これだ”という領域を見つけろ」――レギュラーを取れる医師になるために大切なこと

作成者: 医学部受験ラボ|2019年12月27日

理想の医師像 / 尊敬する人 / キャンパスライフ / アルバイト / 部活・サークル / 東洋医学部 / ACLS / 休日の過ごし方

東京圏大学医学部3年生 S.Rさん
東洋医学部所属

今回は東京圏大学の医学部に通う、S.Rさんにお話しを伺いました。課外活動でも医学の部活に所属するR.S さん。愚直に理想の医師像を目指す姿を取材してきました。

―― 東洋医学部という部活に在籍されているとのことですが、どんな活動をされていますか?

東洋医学部は、製薬会社の社員と大学の先生が漢方についてお話しされているのを、学生が聞くという部活です。東洋医学に興味があったので入って、学ぶこともたくさんあるので楽しいです。お弁当を食べながら聞くようなフランクなスタイルなので、大変だと思ったことはないです。今度、漢方薬のビュッフェイベントもあるんですよ。

―― 漢方薬のビュッフェですか! 部活は東洋医学部だけですか?

昔はバレー部に所属してました。東洋医学部の部員のほとんどバレー部だったので、半ば強制的に入部させられたんです(笑)。
あと、今年からACLSの部活に入りました。ACLSは、アメリカの心臓協会が定めた二次救命措置のことで、心臓マッサージと人工呼吸の正確さを競う競技なんです。ちゃんと大会もありますよ。

―― これも初耳の部活です。東洋医学部とACLS部の活動頻度はどのくらいですか?

両方不定期で、ゆるくやってます。でもACLS部は、大会で優勝するような学校だと定期的な練習があるらしいですよ。例えばマッサージのスピードを一定にするなど、練習を欠かさないみたいです。

―― そうなんですね。アルバイトは何をしていますか?

アルバイトは浪人時代にお世話になったメディカルラボのチューターをしています。先輩だと、ドミノピザの宅配をしている人もいて人それぞれです。ただ医学部は学校が忙しいので、時間の融通の利くところか高時給の教育系のアルバイトをしている人が多いように感じます。

―― 学校がお休みのときは何をしていますか?

長期休暇は旅行することが多いですね。体育会系の部活に入っている人は夏に大きい大会があるので、あまり休めないと聞きますね。僕は先ほどお話しした通り、不定期の部活が2つなので比較的ゆっくり過ごしています。

今年は新潟に自動車免許の合宿に行きました。その足で地元の愛知県に帰って、友達と遊んでましたね。長期休暇以外の土日は友達と映画を見に行ったり、勉強したり、アルバイトしたりですね。この前はサークルの友達と浅草で昼から飲みました。

―― 楽しそうな大学生活です。将来のことはどうお考えですか?

僕の尊敬する人に、順天堂大学の天野先生という心臓外科医の方がいます。天野先生がとあるインタビューで「学生の早い間から“これ”という領域を決めて動き出したほうがいい」とおっしゃっていました。

外科手術の執刀医を「チームのレギュラー」と天野先生は表現されていました。1回の手術で1人しかいないレギュラーを取るためにも、早めに打ち込める専門領域を見つけて、師匠となる先生を見つけるべきだと言っていたんです。そのお話を聞いて、大変共感しました。ですので、現状興味が向いている形成外科に絞って、レギュラーを取るための活動をしていきたいと思っています。

―― S さんはまだ3年生ですが、動き出しが早いですね。

そうですね。でも医師になるためにこの学部に入ったわけですし、やって早すぎることはないと思ってます。適度に遊びながらも、天野先生のお話通り、早く立派な医師になれるよう頑張っていきたいです。

―― それでは最後に、理想の医師像を教えていただけますか?

医療ミスを起こさない医師になりたいです。当たり前のようですが、ミスをしないということはとても難しいことだと思います。でも医師はミスをしたら患者さんの命に関わります。それを肝に銘じて、愚直に腕を上げて、ミスをしない、人の道を踏み外すことのない真っ当な医師になりたいです。