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開設4年目の東北医科薬科大学医学部で目指す“地域に根付いたお医者さん”への道

作成者: 医学部受験ラボ|2019年12月09日

大学の特色 / 修学支援制度 / 将来のキャリア / 理想の医師像 / キャンパスライフ / 先輩との交流 / 部活・サークル

今回は東北医科薬科大学の医学部に通う、K.Sさんにお話を伺いました。設立4年の新しい医学部に地域枠で入学したというKさん。地域枠として、卒業後の勤務地が既に決まっているKさんがどのような大学生活を送っているのか、どのような医師を目指しているのか、お話をたっぷりお聞きしました!

今の大学に進学されたきっかけを教えてください。

僕、2年浪人しているんです。元々は関東の大学の合格を目指していたんですが、志望度の高かった日本大学の医学部と、東北医科薬科大学の医学部の二次試験が被っていました。当時まだ合格をもらっていた大学がなく、これ以上浪人はできなかったので、筆記試験のできに自信があったので、東北医科薬科大学を選び合格しました。昔父親が仙台に単身赴任していた時があり、東北が住みやすいという話は聞いていたので、特に抵抗はありませんでしたね。これも何かの縁かなと思い、進学を決めました。

東北医科薬科大学の医学部はどのようなところですか?

2016年に新設された新しい医学部で、まだ4年目なんです。宮城県の教養キャンパスの小松島キャンパス、専門キャンパスの福室キャンパスという場所で授業や実習を受けます。この2つのキャンパスを行ったり来たりするのが地味に大変なんです(笑)。3年生以降は完全に海側のキャンパスだけになるので楽になるみたいですね。2年生は前期が海側、後期が山側で授業があり、一番大変だと聞いています。1、2年生までは山側の近くに住んで、3年生以降に海側に引っ越す人が多いらしいですね。

大変そう…。一人暮らしをする県外出身の人が多いんですか?

東北出身者が2割程度と少なく、それ以外は、北は北海道、南は沖縄と日本中から来ています。なので、東北訛りを聞くことは少なく、関西弁をよく聞きますよ(笑)。

そうなんですね。Kさんも3年生以降は引っ越しをされるんですか?

僕は大学生活の途中に引っ越すのが嫌だったので、2つのキャンパスの間に住んでいます。高学年は実習で忙しくなると聞いていたので、その時通いやすくなるようにどちらかというと専門キャンパス寄りにしたんです。昔仙台に住んでいた父親に住みやすい場所を聞いて、家を決めました。

仙台に住んだことある身内がいるって心強いですね。住んでみてどうですか?

気に入っていますよ。東京と比べたら買い物が不便と思っていたんですけど、仙台駅まで足を伸ばしたらだいたい全部揃います。意外と便利ですね。

それはよかったです。他に大学の特色ってありますか?

他大学にはあまりない、修学支援制度があります。地域枠と呼ばれているんですが、卒業後10年宮城県県内で働くことが決まっているA枠と、宮城以外の東北のどこかの県で働くB枠とがあって、僕はB枠です。卒業後9年は山形で働くことが決まっています。

なぜ山形なんですか?

大学が指定する修学資金制度を利用するのですが、福島内で制度を利用すると希望する条件の病院に勤められない可能性がありました。山形の修学資金制度は希望する条件に合っていたので、利用することを決めたのです。

なるほど。話は変わるのですが、Kさんは何の部活に入っていますか?

硬式テニス部とスキー部に入っています。高校までずっとやっていたテニスと、興味があったスキーを選びましたね。スキー部の活動はシーズン以外の時期は体づくりが中心です。

ただ、部活を行う場所が教養キャンパスなんです。4年生まで部活は続くんですけど、3年生以降授業と実習は全部専門キャンパスで行われます。なので、部活が続けにくいというのが心配ごととしてありますね。

それは大変ですね。部活の先輩から勉強へのアドバイスなどを教えてもらったりするんですか?

特に東医体の時期は、先輩たちと一緒にいる時間が長く、そういった話は聞きますね。優秀な先輩もいますし、遊びに重点を置く先輩もいます(笑)。優秀な先輩からは先生の特徴や、重点的に勉強しておいたほうがいい範囲などを聞けます。遊びに重点を置く先輩からは「再試ってこういう感じだよ」といった、リアルな情報を教えてもらえますよ(笑)。いろんな先輩がいる分、大学についてまんべんなく知れるのはありがたいですね。

有益な情報ですね(笑)。最後に、将来のキャリアについて教えてください。

先ほどもお話した通り、僕は卒業後山形の病院で働きます。以前から、ずっと小児科に進みたいと思っていました。修学支援制度を利用する際に、選択する必要がある「特定診療科」には小児科も含まれています。学業を頑張って、卒業後は病院で経験を積んで、いつかは地域に根付いた小児科の先生になりたいと思っています。