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千葉大学医学部4年生 S.Kさん
バドミントン部所属
今回は千葉大学の医学部に通う、S.Kさんにお話を伺いました。医学部、看護学部、薬学部が所属するバドミントン部に入り、その3学部はIPEという合同の授業でも一緒に学ぶそうです。IPEで学んだ、今後の医療で重要となってくる「異職種連携」や大学生活について話を聞いてきました!
中学と高校でずっとバドミントンはやっていました。高校2年生で医学部受験に向けた勉強を本格化させて、あまりバドミントンに一生懸命になれなかったんです。それがどうしても心残りで、大学にバドミントンがあると知って、すぐ入部を決めました。
全部で80人くらいです。男女比は1対1くらいで、医学部の他に看護学部と薬学部の学生が所属しています。
部活中の一枚
部活では特に学部ごとの特徴の違いはわからないですね。ただ、IPEという医学部と看護学部と薬学部の3学部合同の授業があるんです。ディスカッションなどのグループワークがあって、そこでの取り組みを見る限り、一番真面目なのは看護学部の人たちだと思います。
Interprofessional Educationの略で、それぞれの医療専門職が連携し、協働して高度の医療を実施できる医療体制を実現するために始まった教育プログラムです。週に1回で合計8コマの授業で構成されていて、毎年あります。4年生の今年も10月から始まります。
内容としては、割り当てられた病院に直接出向いて、実際の異職種連携の実例をヒアリングしたり、グループに患者の詳細が渡されて、医療方針をディスカッションして決めて全体の前で発表したりしますね。
実際の医療現場でも異職種の連携は行われていて、横の連携がとても重要と聞きました。早い機会から学習と実践の機会があるのは恵まれていると思います。
大学での勉強の様子
難しいです…。治療方針を決める際に、家族や患者自身、医療スタッフそれぞれの視点を考える必要があります。また、どういう治療をするのか、薬は使うかなど、それぞれが役割を担って意見を出します。暴れる患者を無理やり抑え付けるのはどうなのか、ずっと監視するには人的リソースが足りるのかなど、とにかくたくさんの観点を踏まえる必要があって、とても難しいです。絶対的な答えがあるわけでもないですしね。
意見が食い違うことも多いです。そういう時は、徹底的にディスカッションをして、妥協点を模索し、チームとしてのアウトプットを出します。でも結局は最初に1人で考えて出したアウトプットより、チームで出したもののほうが後から見ると良いものになっているので、有意義なことをやっている実感を持てますね。
昔は比較的自由だったんですが、最近変わっちゃいました。授業が席指定になったり、授業日数が増えたりと、学生にとっては厳しい大学になってきましたね。
でも一方で、今年、僕の学年から実験的にギャップターム制度が始まります。既存の長期休暇に加えて2ヶ月の休みが年間スケジュールに組み込まれて、その間学生は何をしてもいいという制度です。自主性は重んじられているとは思います。
メンターの先生が1人ついて、ギャップタームの計画を一緒に立ててくれるんですけど、最低限何かプラスになる活動はしなくてはいけないらしいです。留学や研究やボランティアなど、内容は自由です。
旅行先での一枚
漠然とですが、留学に行きたいと思っています。まだ行き先も決めてないんですけど、将来的に進みたい専門に強い大学を探して、そこに行きたいと思います。中国の香港大学は消化器系の移植手術が強いらしく、国や大学によって強い専門があるので調べて行ってみたいですね。
まだ決定はしてないんですけど、幼少期喘息持ちだったので、呼吸器系かアレルギー系、小児科あたりに進むと思います。幼少期お世話になった先生みたいな医師になりたいです。