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寮生活で生まれた繋がりは一生もの?他学部との交流で得られる新しい知識

作成者: 医学部受験ラボ|2019年11月12日

寮生活 / 大学の強み / 大学の雰囲気 / PBL / 他学部との交流 / 先輩 / 学年での違い / 友人 / 勉強法

昭和大学 4年生 K.Dさん
昭和大学 1年生 N.Rさん

今回は、昭和大学に通うK.DさんとN.Rさんの対談企画をお届けします。現在4年生のK.Dさん、1年生のN.Rさんはこれまで面識はなかったものの、1年生時の山梨での寮生活という共通する経験があります。1年ごとに少しずつテストの期間やカリキュラムに変更が加えられているという昭和大学。その裏にはどんな理由があるのでしょうか? 大学の特徴なども一緒にお話を伺いました。

昭和大学は1年生のときに寮生活を経験するそうですが、4年生のKさんはもう経験済みで、1年生Nさんは今寮生活中ですよね。

K.Dさん(以下K):そうですね。僕はとても楽しめましたね。薬学部・歯学部・医学部・保健学部と同じキャンパスなので、他学部の友達ができました。

N.Rさん(以下N):僕もかなり楽しんでいる方だと思います。受験中はほとんど1人だったので、常に周りに人がいる今の環境は最高です。

昭和大学の学生の管理は厳しいですか?

K:そんなに厳しくないです。出席も取ってはいますが、比較的緩めだと思います。留年は学年と年度によってまちまちですが、多い年で10人くらい。1年から留年する人はあんまりいないですね。

N:今年から厳しくなるって聞きましたよ。同じ名前の授業でも内容はガラリと変わるだとか…。Kさんの代って、中間テストは授業の合間にやっていましたよね? 僕の代からは土曜に枠を設けて、テストを2週に分けてやるようになったんです。僕たちの代で新しい取り組みを試してるんでしょうか。

そういう変更は何か理由があるのですか?

K:最近学長が変わったんですが、それも理由の中にあるかもしれないですね。一番大きいのはカリキュラムの変更です。昭和大学は、アメリカの医師免許を取るための実習に必要な期間が普通の実習より長いんです。その実習時間の確保のために、上の学年でやっていた専門科目を下の代にちょっとずつ下げて、前倒しさせているという話を聞きました。

その他に、KさんとNさんの代で変更されていることはありますか?

K:夏休み後にテストというのは今年からの取り組みですね。

N:1年生としては、前例がないっていうのは怖いです(笑)。

K:毎年、各学年でちょっとずつ変わってはいますね。僕が2年生になって初めて旗の台キャンパスに来たときは、前期の試験が半分に分かれていました。前半はGW明け、後半は前期の終わりにやっていたんです。今の2年生はGW明けの試験がなくなり、全て夏休み明けになりました。1年ごとにマイナーチェンジが行われているのかもしれないですね。

N:先生から「情報が変わっているせいで、先輩たちが悪気なく間違った情報を教えてしまうこともあるから気を付けて」と言われたことがあるんですが、このことだったんですね。

サークル内で受け継がれている文化などはありますか?

K:大学は基本的に過去問を公表しないですし、問題の持ち帰りは基本的にNGです。だから、先輩たちが出題傾向やポイントなどを教えてくれることもあります。各学年でそういった情報をまとめている人たちがいて、自然と引き継がれていますね。

N:そういう情報が共有されにくい人もいるかもしれないですけど、大体は同じ学年のLINEグループで共有されますね。あと、僕が所属する白馬診療部は医学部のみで、入部する人も多い分自然と縦の繋がりが強くなるので、先輩が率先して共有してくれたりもします。

K:僕が入学したときは、友達伝いでLINEの輪が広がったかなぁ。

N:自分はLINEグループを作る側だったんですが、最初は5人くらいからスタートして、知っている人のTwitterに連絡して呼びかけたり、友達伝いで広がっていきました。徐々に集まり、今では110人を超えています。そのグループの中でテストの情報や選択科目の掲示板のお知らせなどを共有してくれるので、自分で掲示板を見に行かなくてもいいくらいの情報量です(笑)。

K:確かに、ネットに掲載されない実習試験の合格発表の掲示なんかも写真を撮って共有してくれますね。

昭和大学の強みは何ですか?

K:1年生はまだやってないかもしれないけど、患者さんの症状などが書かれた紙を基に、その患者さんに対してどんな治療をするかを4学部で集まって考える「PBL」という授業があるんです。昭和大学では、こんな風に各学部の専門的な視点を取り入れて考える授業が多いのが特徴ですね。1年生のときに山梨で1年間かけて築かれた関係性が、2年生以降も活かされます。

N:今も一応、4学部の6人が集まって話し合う授業はあるんですが、まだ1年生なので専門的な話はしていないですね。アドバイスの仕方などを教えてもらっています。

K:例えば歯学部から歯の話を聞くと「なるほどな」と思わされます。他の学部の視点や知識などを通して新たな発見を得ることは多いですね。

1年生から4年生に対して、聞きたいことはありますか?

N:PBLの様な授業以外では、他学部とは疎遠になってしまいますか?

K:僕は医学部・薬学部・歯学部のいる部活に入っているから絡む機会はあるけど、そうじゃなければ、同じキャンパスでも交流がなくなりますね。顔を見れば挨拶くらいはするけど、わざわざ集まることはなくなるかも。

N:寮時代に同じ部屋だったり、個人的な繋がりがある人以外は減っちゃうってことですか?

K:そうですね。休みの日にどこか行こうと思っても、各学部で忙しい時期が違ってたりするから同じ学部のメンバーとの方が日程も合わせやすいし、一緒に出かける機会が必然的に増えるんですよね。とは言え、昭和大学にはチーム医療を重視した授業がありますし、さっき話したPBLなどで顔を合わせる機会もあります。お互いの距離がより近い1年生のうちに多くの仲間を作っておくと、後々の授業や経験がより豊かになるかもしれませんね。