いよいよ新学年を迎える季節となりました。特に新高3生は、受験生と呼ばれるようになります。高3と言う学年は、受験勉強に使える時間が予想以上に短くなります。推薦入試などは11月から試験が開始されます。共通テストも1月に実施されます。部活動を引退する7月から本格的な受験勉強を予定している人もいるかもしれません。以前のこのBlogでも触れましたが、現役合格するための3つの条件の1つは、「早期に受験勉強をスタートしている」と述べました。そのためには、「学習計画表」を作成することが大切です。
今回は学習計画について、述べたいと思います。
これまでたくさんの受験生を見てきて思うことは、合格する生徒たちの多くは、「受験勉強の効率」をよく考えていたと言うことです。
医学部に合格するには、幅広い科目の学習と高い学力が求められます。受験勉強の時間が潤沢でなければ、完璧な学習状況の下で試験に臨むことは不可能です。限られた時間の中で、試験科目ごとに勉強する内容について「選択と集中」を行うことが必要となりますが、これを「受験戦略」と呼んだりします。
受験戦略は、ただ頭の中で考えていてもうまくいかない場合が多いでしょう。具体的に学習計画表を作成して、「見える化」をしなければなりません。その際に必要なのは
① 学力の自己分析が模試の成績表などから客観的にできていること
② 高3生の場合には、志望校が決まっていること
の2つです。
学習計画表には3種類あり、3つの計画表を作成しましょう。
① 受験日までの長期学習計画表
② 2~3か月先までの中期学習計画表
③ 1週間単位の短期学習計画表
の3つです。
①について、4月に高2生になった人で国公立大学医学部をめざす場合は、2年後の共通テストや前期日程までの計画表を作成することになります。医学部現役合格の総仕上げは、できる限り早く志望大学の過去問に取り組むことができるかが鍵です。受験勉強の最終目標を「過去問解答」にすれば、そこから逆算して目前までのおおよその戦略を立てることができます。下記は、長期学習計画表の一例です。
②の中期学習計画表は、高校の定期テストや模試、夏休みや冬休みなど何らかの影響を与える大きな行事を考慮した学習計画表となります。中期学習計画表は、この期間に、例えば苦手分野である数学Ⅱ「三角関数」の学習が予想以上にうまく進んだ場合は、次の中期学習計画表で適宜、修正を加えます。
③の短期学習計画表は、曜日ごとに変わるであろう高校生活に合わせて曜日単位で作成します。ここでは、「時間帯」・「科目」・「予習か復習」などを決めます。細かいことは気にしなくても良いです。短期学習計画表の役割の1つは、勉強習慣と学習リズムを身につけることにあります。
受験勉強を効率よく行うためには、現時点の学力分析と受験までを俯瞰してみることが大切です。そのためにも学習計画表を作成しましょう。
これまで受験をした全統模試などの全国模試で自己分析しましょう。もし難しいようでしたら、高校の先生やメディカルラボに相談をしてみましょう。また、メディカルラボでは、「学力診断テスト」を無料で受験できます。皆さまのミスの原因についてもアドバイスを行います。