医学部受験ラボ

国公私立大医学部
全82校の受験情報を網羅!

  • 医学部入試情報
  • 医学部比較ランキング
  • 医学部受験に役立つ動画
  • 医学部情報コラム
  • 医学部受験道

「地域枠」の自治体奨学金や 特待生制度、大学独自の奨学金制度 などを上手に活用しよう
奨学金制度 の拡充 医学部教育の今

2017/05/15

私立大医学部の学費値下げが相次ぐ 
志願者数増加の要因にもなっている

 国公立大の医学部6年間の総学費が、約360万円であるのに対し、私立大の医学部では、学費が一番安い国際医療福祉大学で1,850万円ですが、平均すると約3,200万円ほどとかなり高めになっています。経済的に余裕のある家庭でも頭の痛い問題かもしれません。
 ただし、朗報もあります。近年、私立大医学部で学費の値下げが相次いでいるのです。過去5年間だけを見ても、2013年度は昭和大学が450万円、東邦大学が600万円、関西医科大学が200万円、2014年度は帝京大学が1,169万円、2015年度は東海大学が254万円、2017年度は愛知医科大学が380万円、藤田保健衛生大学が640万円減額しています(いずれも6年間の総学費)。そのほか、埼玉医科大学、順天堂大学でも大幅な学費値下げを実施しています。
 受験生の家庭にとってはありがたい話なのですが、当然、学費を減額すると志願者が多く集まり、難易度が上昇することは注意しておく必要があります。
 しかしながら、大幅に減額しても、国公立大の医学部と比較すると高額な学費であることは確かです。医師でもある教員を安価に雇用できるはずがありませんから、人件費もかかりますし、優秀な医師を育成するためには最先端の施設・設備が不可欠であり、ある程度仕方のないことです。
 そこで活用したいのが奨学金制度です。ただし、最も利用者の多い日本学生支援機構の第1種奨学金(無利息)は、私立大の自宅外通学者で月額6万4,000円、第2種奨学金(有利息)は月額最大16万円です。生活費支援としては有効ですが、学費まではまかなえないのが現実です。また、貸与奨学金ですから、卒業後に返済する必要もあります。近年、返済が滞る利用者が急増し、社会問題にもなっています。そのため、2017年現在、奨学金改革が進められており、高校の成績が5段階評定の4以上であることを条件に、月額3万円を給付(返済義務なし)する奨学金が新設される見込みです。しかし、医学部の学生にとっては、あまりにも少額と言わざるをえません。

 

自治医科大学、産業医科大学
東北医科薬科大学の「修学資金制度」

 だからといってあきらめる必要はありません。医学部生だからこそ活用できる多様な制度が設けられているからです。
 その1つが、自治医科大学の「修学資金貸与制度」です。入学者全員に必ず学生納付金相当額、および入学時学業準備費を貸与する制度で、入学直後に新入生の銀行口座に直接振り込まれます。しかも、卒業後、入学試験の第1次試験を受けた都道府県が指定する公立病院等に勤務し、その勤務期間が原則として9年間を超えた場合は、貸与された資金の返還が免除されます。
 同様に産業医科大学にも「修学資金貸与制度」があります。この制度を利用すると、公益財団法人産業医学振興財団から、6年間で最大1,919万3,200円が貸与され、学費負担額は1,129 万6,800円になります。卒業後、産業医等の職務に合計9年間就けば、返還する必要はありません。
 東北医科薬科大学にも、2方式の「修学資金制度」があります。
 A方式は6年間で3 ,000万円を支給。宮城県枠で入学した学生30名は、県知事が指定する医療機関に10年間(初期研修の2年間を含めない)勤務すれば返還が免除されます。宮城県以外の東北5県(各県1名、計5名)の学生は、それぞれの県の医療機関に一定期間(10年程度。義務年限は各県と協議して定める)勤務すれば返還が免除になります。
 B方式は、宮城県以外の東北5県の学生20名が対象で、大学の修学資金1,500万円に加えて各県の修学資金(1,100万円以上。県によって異なる)が支給されます。それぞれの県の医療機関に9年程度勤務すれば返還が免除されます。
 そのほか、宮城県以外の東北5県の学生は、大学の修学資金1,500万円のみを利用することもでき、その場合は各県の医療機関に6年間(初期研修を含む)勤務すれば返還が免除になります。

 

「地域枠」入試の利用で
地方自治体の奨学金が受けられる

 それ以外にも、医学部生だから受けられる奨学金制度がありますから紹介しましょう。
 近年、地域による医師の偏在を解消するために、数多くの医学部で導入されるようになっているのが「地域枠」入試です。そのメリットは卒業後、原則として9年間、当該地域の医療に従事すると約束した学生に対して、地方自治体から奨学金が与えられることです。ただし大学によっては、出身高校や居住地の制限があります。
 制度は自治体によって多少異なりますが、東京都地域医療医師奨学金「特別貸与奨学金」を例にとると、順天堂大学,杏林大学、東京慈恵会医科大学の「東京都地域枠入試」(ただし、本人が都内の高校出身、または在住者)に合格して,入学した学生を対象にしています。卒業後、東京都が指定する医療機関で、小児科などの指定された診療科に9年間勤すれば、貸与された奨学金の返済が免除されます。
 学費の心配なく学べるわけで、地域医療に関心のある人は、ぜひ活用を考えていただきたいと思います。

 

特典の大きい「特待生制度」
大学独自の奨学金制度の新設も見られる

  学力に自信のある受験生にとって見逃せないのが「特待生制度」です。◆資料1に、「特待生制度」を設けている主な大学の医学部を掲げましたので、参考にしてください。
 たとえば、東京慈恵会医科大学の「特待生制度」は、入試の成績上位5名の初年度授業料を全額免除した上で、2年次からは前年度の成績上位5名の授業料を半額免除する制度です。東京女子医科大学の「特待生制度」では、一般入試合格者の成績上位5名を特待生とし、学費負担者の年収に関係なく、授業料280万円が4学年まで給付されます。ただし、入学後の学業成績が上位31位以下の場合には打ち切られます。
 もっとも、ただでさえ優秀な受験生がひしめく中で、この枠内に入るのは困難だと考える人もいるかもしれません。しかし、全額免除ほど大きな減額ではないものの、「特待生制度」の対象幅を拡充する措置をとっている大学も出てきています。大阪医科大学では、前期1次試験合格者のうち、上位100名を対象に、入学時納付金を242万円減免しています。これだけ対象枠が大きければ、現実的な目標になります。これらの大学を志望している人は、1点でも上積みして、特待生の枠に入れるように頑張ってほしいと思います。
 さらに、大学独自の奨学金制度を設けているところもあります。◆ 資料2に主な制度を紹介しましたので、志望校で設けている場合はチェックしてみましょう。
 近年は、独自の奨学金制度を新設・拡充する医学部も増えています。たとえば、慶應義塾大学は、2015年度から「医学部人材育成特別事業奨学金」を新設しています。一般入試成績上位10名を対象に、1~4年次に年間200万円、総額800万円が給付されます(返済の必要なし。ただし、学業不振者は給付を打ち切る)。加えて5年次に「研究医養成プログラム」を選択すれば、5~6年次に「医学部研究医養成奨学金」として、年額100万円が支給されます。
 久留米大学では、同じく2015年度から「久留米大学給付奨学金」を新設しました。2年次以上を対象に、前年度の成績上位20%以内の学生を対象に、授業料・施設拡充維持料に相当する額が給付されます。
 


参考データ

新しいウインドウでPDFを開きます資料1

新しいウインドウでPDFを開きます資料2

「医学部教育の今」コラム一覧へ

メディカルラボ私立医学部模試

医学部受験道

医学部受験なら合格実績No.1 メディカルラボ

会員サービスのご案内

  • メディカルラボが分析した出題傾向を閲覧できる。
  • 過去問を無料でダウンロードできる。
  • My志望校の登録(登録すると志望校の最新情報がメールで届きます)。

無料会員登録

医学部受験ラボでできること

先月の人気コラム

  1. 医学部受験ラボTOP
  2. 医学部情報コラム
  3. 医学部教育の今
  4. 奨学金制度 の拡充

ページの先頭へ

医学部受験ラボは、
医学部、歯学部、医系学部受験に特化した医系専門予備校のメディカルラボが提供しています。

メディカルラボなら、「4つの合格力」であなたを合格に導きます!
  • あなただけの個別カリキュラム
  • 1対1の個別授業
  • 医系受験に特化した分析と戦略
  • 充実した学習環境