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英語教育の強化 医学部教育の今

2017/02/15

グローバル化の進行に伴って英語でコミュニケーションを図る力が重要に

 近年の医学部では、英語教育を大幅に拡充したカリキュラムの導入が目立っています。
 その背景には、周知の通り、急速なグローバル化の進行があります。基礎部門、臨床部門ともに、海外の研究機関との共同研究が活発化しており、英語でコミュニケーションが図れる力が要求されるようになっているのです。
 また、医師には生涯学び続け、最新の研究情報を入手する努力が求められますが、インターネットを介して、世界中の情報に触れることが可能で便利な世の中になったとはいえ、英語で書かれた論文をスムーズに読みこなすことができなければ乗り遅れてしまいます。
 さらに、国家的施策としてインバウンドの拡大を目指しており、今後はさらに外国人観光客が増えることが確実視されていますし、日本で働く外国人も増加することが予想されます。英語で医療面接ができる医師へのニーズが高まることは間違いありません。

自分の可能性を広げるために英語力のブラッシュアップに努めよう

 そこで、かつては教養教育だけで英語教育を終える医学部が少なくなかったのですが、最近では高学年でも英語の授業を開講し、学生の英語力を低下させないように努める医学部が増えています。
 英語の授業内容にも変化が見られます。これまでは、どちらかというと「読む・書く」能力の向上に重きが置かれていました。それだけでは、外国人研究者や、目の前の外国人患者と十分にコミュニケーションを図るのは困難です。そのため、「話す・聞く」能力を含めて、4技能を総合的に強化する授業にシフトしています。医学部の学生は、入試のペーパーテストでは高得点を上げているのですから、相応の英語力は備えているはずなのですが、外国人と直接会話するとなると、苦手にしがちです。経験が不足していることが原因と考えられるため、ネイティブスピーカーの教員を増やして、英会話に特化した授業を拡充する医学部も見られます。
 また、「話す・聞く」能力も測定できるTOEFL(iBT、ITP)やTOEIC、IELTSなどの外部試験の受験を推奨し、その試験対策講座を設ける医学部もあります。中には、いくつかの外部試験の受験を義務づけているところもあります。
 授業だけでは、学生の英語力を向上させるのは難しいため、自学自習用のeラーニングシステムを開発し、提供する医学部も増えています。必ずしも活用を強制しているわけではありませんが、医学部の学生の多くは、元々勉学意欲が旺盛なので、積極的に取り組んでおり、成果が上がっているようです。
 ほとんどの医学部で、留学制度を充実させていますし、臨床実習を海外で体験可能なケースも増えています。医師になってから、「国境なき医師団」のように、世界を舞台に活躍したいという夢を抱いている人もいるでしょう。在学中に英語力をブラッシュアップしておくことは、自分の可能性を広げることにつながります。

6年間一貫して医学英語を学び続けるカリキュラムを導入した東京医科大学

 具体的にどのような英語教育改革が行われているのか。
いくつかの医学部の例を紹介します。
 東京医科大学では、文部科学省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」の採択を受けて、「医学生のための英語推進プログラムの構築」に取り組んでいます。医学部の6年間、さらには大学院まで、一貫して医学英語を学び続けるカリキュラムが特徴です。
 使用するのは、国際医学情報学講座の教員が中心となって開発した教材です。同大学では「English for Medical Purposes(EMP)」と呼んでいます。すなわち、医学のフィールドに携わる人に必須な英語スキルをすべて包括的に含んだオリジナル教材です。他大学でもこの教材を採用するところが見られます。
  1・2年次は基礎的な医学英語を習得し、従来とそれほど大きな違いはありませんが、特徴的なのが3・4年次に臓器別臨床教育課程に入ってからの英語教育です。3・4年次でも、週2時限の英語授業が必修になっており、以下の4つのセクションで構成されています。
 
●「Clinical Concepts」=実際の臨床教育の講義内容を要約した英文を読解する。
●「Terminology」=臨床教育の講義を理解するために必要な英語を学ぶ。
●「Medical Interview Skills」=医師と患者の間で交わされる会話の練習をする。
●「Selected Readings」=医学雑誌に掲載された論文を読む練習を行う。
 
  さらに、5・6年次および大学院では、アカデミック・キャリア形成のために、より高度な英語力を養成します。
  なお、開発された教材はすべてオンラインで無料で見ることができます(http://www.emp-tmu.net。利用登録とログインが必要)。興味のある人はアクセスしてみてください。

TOEICやeラーニングの活用を進める三重大学医学部

 三重大学医学部は、文部科学省の「大学教育推進プログラム」の採択を受けて、「保健医療の国際化に対応する医学教育」を推進しています。TOEICやeラーニングを活用したカリキュラムに特色があります。
  入学直後に、全医学部生にプレースメントテストとして、TOEIC IPの受験が義務づけられ、そのスコアに応じてクラス編成が行われ、各自の英語力に応じた授業を受けることができます。
 1年次の「英語Ⅰ」は、「大学基礎」(大学レベルの英語文献を読むために必要となる読解力、文法力を養成)、「コミュニケーション」(話す力、聞く力を育てる練習が中心)、「プレTOEIC」(TOEICで高得点を取得するための対策講座)の3種類に分かれます。
 語学eラーニングシステムによる自習も義務化されており、それに基づく小テストが成績評価に含まれます。
 また、1年次末に実施されるTOEICのスコアが400点以下だと単位が認定されず、補習、さらには再履修になりますから、十分な対策学習が必要になります。かなり厳しいハードルが設定されているわけです。
 一方で、プレースメントテストで600点以上だった学生には、「英語Ⅰ」の受講が免除され、その代わりに、新たに開設された「英語特別プログラム」に参加することができます。英語による講義やセミナーなどで、高度で実践的な英語力を養成するプログラムです。修了すれば、1年次春休みに実施されるイギリスへの短期研修に参加できます。さらに、修了証も授与され、成績証明書にもその旨明記されることで、学生の受講意欲を高めています。
  2年次以降も、「英語プレゼンテーション初級・中級」「英語リーディング&ディスカッション」「英語ライティング」「ビジネスイングリッシュ」「TOEIC受験対策」などの科目が用意されています。
 また、在学中にTOEICを3回以上受験することを推奨しており、そのスコアアップを目指すことが、学生の英語学習のモチベーション向上につながっています。

 

コミュニケーション能力を重視する順天堂大学、東海大学の例

 順天堂大学医学部では、コミュニケーション能力の養成を重要なテーマに位置づけ、1年次から3年次まで「Oral English」を必修化しました。また、1年次の必修科目「English Writing」では、学術論文の書き方、読み方、口頭発表に特化した指導を実施しています。
 6年次に海外短期留学を希望する学生が多いことから、5年次にその準備のための「医学英語講座」も用意されています。
 東海大学医学部では、2016年度から「ハワイ医学教育プログラム」がスタートしました。ハワイ大学医学部から、アメリカでの臨床研修経験を持つ医師を講師に招き、1~4年次の学生を対象に、実践的な医学英語の授業を開講しています。ネイティブ教員の授業を4年間受講することで、コミュニケーション能力が飛躍的に高まることが期待されます。
 4年次後期には、このプログラムを受講した学生の中から、10~20名程度を選抜し、ハワイ大学医学部の臨床実習準備教育プログラムに約2カ月間派遣。それを修了すれば、5年次に、ハワイ大学と提携して日本国内でアメリカ式臨床研修を実施している病院において、アメリカ式の臨床実習を経験することができます。
 


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